年少クラスの娘の成長と育児生活をふりかえる(2015年度版)
2013年に娘が保育園に入園してから毎年つくっている(といってもまだ2年分ですが)、一年間の娘の成長を振り返る自分のブログ記事まとめ。2015年度版はゴールデンウイーク最後の休日に書いています。
保育園3年目、3歳から4歳になった娘の最も成長を感じたのは「コトバ」についての能力でした。
3歳児の遠回しな言い方のストライクゾーン(2015年3月)
遠回しな言い方はその後もバージョンアップし、
12月には信号待ちの時間に小言を言うと、耳をふさいで「車がうるさい」と言うようになりました。これは
「小言を聞きたくないので耳をふさぐ」
という行為を、
「車が通る音がうるさいので耳をふさぐ」
行為にカムフラージュするという、驚愕の高等テクニックでした。
夏から秋にかけては、「しりとり」「なぞなぞ」「同音異義語」がブームに。
4歳娘がなぞなぞを出せるように、なぞなぞを分解・分類してみる(2015年11月)
4歳娘が再発明した「しりとり」(2015年12月)
娘が初めてちゃんとしたなぞなぞを出した記念日(2016年2月)
こうして振り返ってみると、子どものコトバの修得というのは、目で読むよりも、耳で聞くこと。
リテラシーよりもオラリティの影響の方が大きいということがわかります。
絵本の読み聞かせをしているご家庭では多かれ少なかれ、子どもがよく読む絵本の一節を読み上げていることがあると思いますが、これなどは文字を読んでいるのではなく、読み聞かせてもらった言葉を記憶しているのですよね。
このオラリティによるコトバの修得を促すものが、親子間や友人間の会話の豊かさや、他者との会話・対話中に生じるインタラクションなのかはわかりませんが、私にとってはペーパーワークや暗記重視の幼児教育のあり方を考えさせる出来事になりました。
●情報のインプット
幼児期におけるコトバの修得はリテラシーよりもオラリティの方が影響力があるであろうという事から得た気づきが、子どもの情報のインプットの仕方です。
インプットの仕方がわかるというのはけっこう重要で、インプットの仕方が分かれば、間違った覚え方をしていれば修正がしやすく、その反対によい覚え方をしていればそのサポートもしやすくなります。
4歳のひらがの書き方から学ぶ、作り手と使い手のメンタルモデルの乖離(2015年12月)
「見る字」と「書く字」は違うということ ~ひらがなを早く覚えさせるのは無意味(2016年1月)
「わける」ことは「わかる」こと ~子どもの情報の捉え方(2016年3月)
なお、こうした情報のインプットは、子どもならではの視点で以てアウトプットされており、それを「編集の天使」と捉えて書いたのが以下の記事になります。
子どもは編集の天使です
●問いの力
成長を感じたシーンは至るところであれど、個人的に一番大きな気付きを得たのが、子どもの問いが、行動を起こすためのエンジンであるということです。
問いと行動の間には、仮説を立てる、思考する、親と問答するといったプロセスがあり、こうした体験の積み重ねが論理思考や、与えられる問題に取り組むのではなく、自ら問いを立てて問題解決していく能力を育むのではないかと思います。
“問いストーリー” ~なぜなぜ期の子供との付き合い方について(2015年9月)
「問い」は「行動」を起こすためのエンジン 4歳娘の問いストーリー(2016年1月)
●その他
上記の他にも実に様々な愛すべき、驚くべき成長のシーンに立ち会うことができました。
2015年 4月~5月
子供はぜんぜん素直じゃないし、それでいいと思う話
子どもは何歳から“察する”ことができるの?
子どもはどうやって「他者と役割を共有する」ことができるの?
7月
入院した娘に、利き手じゃなくてもできる遊びを考える
9月
子供のママゴトから学ぶ「経験の整理」と学び、成長のサイクル
2016年2月
パパ、なんで「わるいけど」って言うの?
この年、わが家に次女が誕生し、娘はお姉ちゃんになりました。
「もっと遊んで、もっとかまって」というメッセージを陰に陽に発し、姉としての葛藤を幾度となく味わったでしょうが(今もそうでしょう)、よく妹の世話をやいてくれるやさしくて時に気まぐれなお姉ちゃんとして育ってくれています。
まだまだ至らぬ点が多く、両親からは「おまえはかまいすぎや」と苦言を受ける親バカでありますが、今後も最前線から子どもの成長・発達についてお伝えして参ります。
2014年度版(3~4歳)はこちら
http://kodomonogatari.blogspot.com/2015/01/blog-post.html
2013年度版(2~3歳)はこちら
http://kodomonogatari.blogspot.com/2014/03/blog-post_31.html
保育園3年目、3歳から4歳になった娘の最も成長を感じたのは「コトバ」についての能力でした。
3歳児の遠回しな言い方のストライクゾーン(2015年3月)
遠回しな言い方はその後もバージョンアップし、
12月には信号待ちの時間に小言を言うと、耳をふさいで「車がうるさい」と言うようになりました。これは
「小言を聞きたくないので耳をふさぐ」
という行為を、
「車が通る音がうるさいので耳をふさぐ」
行為にカムフラージュするという、驚愕の高等テクニックでした。
夏から秋にかけては、「しりとり」「なぞなぞ」「同音異義語」がブームに。
4歳娘がなぞなぞを出せるように、なぞなぞを分解・分類してみる(2015年11月)
4歳娘が再発明した「しりとり」(2015年12月)
娘が初めてちゃんとしたなぞなぞを出した記念日(2016年2月)
こうして振り返ってみると、子どものコトバの修得というのは、目で読むよりも、耳で聞くこと。
リテラシーよりもオラリティの影響の方が大きいということがわかります。
絵本の読み聞かせをしているご家庭では多かれ少なかれ、子どもがよく読む絵本の一節を読み上げていることがあると思いますが、これなどは文字を読んでいるのではなく、読み聞かせてもらった言葉を記憶しているのですよね。
このオラリティによるコトバの修得を促すものが、親子間や友人間の会話の豊かさや、他者との会話・対話中に生じるインタラクションなのかはわかりませんが、私にとってはペーパーワークや暗記重視の幼児教育のあり方を考えさせる出来事になりました。
●情報のインプット
幼児期におけるコトバの修得はリテラシーよりもオラリティの方が影響力があるであろうという事から得た気づきが、子どもの情報のインプットの仕方です。
インプットの仕方がわかるというのはけっこう重要で、インプットの仕方が分かれば、間違った覚え方をしていれば修正がしやすく、その反対によい覚え方をしていればそのサポートもしやすくなります。
4歳のひらがの書き方から学ぶ、作り手と使い手のメンタルモデルの乖離(2015年12月)
「見る字」と「書く字」は違うということ ~ひらがなを早く覚えさせるのは無意味(2016年1月)
「わける」ことは「わかる」こと ~子どもの情報の捉え方(2016年3月)
なお、こうした情報のインプットは、子どもならではの視点で以てアウトプットされており、それを「編集の天使」と捉えて書いたのが以下の記事になります。
子どもは編集の天使です
●問いの力
成長を感じたシーンは至るところであれど、個人的に一番大きな気付きを得たのが、子どもの問いが、行動を起こすためのエンジンであるということです。
問いと行動の間には、仮説を立てる、思考する、親と問答するといったプロセスがあり、こうした体験の積み重ねが論理思考や、与えられる問題に取り組むのではなく、自ら問いを立てて問題解決していく能力を育むのではないかと思います。
“問いストーリー” ~なぜなぜ期の子供との付き合い方について(2015年9月)
「問い」は「行動」を起こすためのエンジン 4歳娘の問いストーリー(2016年1月)
●その他
上記の他にも実に様々な愛すべき、驚くべき成長のシーンに立ち会うことができました。
2015年 4月~5月
子供はぜんぜん素直じゃないし、それでいいと思う話
子どもは何歳から“察する”ことができるの?
子どもはどうやって「他者と役割を共有する」ことができるの?
7月
入院した娘に、利き手じゃなくてもできる遊びを考える
9月
子供のママゴトから学ぶ「経験の整理」と学び、成長のサイクル
2016年2月
パパ、なんで「わるいけど」って言うの?
この年、わが家に次女が誕生し、娘はお姉ちゃんになりました。
「もっと遊んで、もっとかまって」というメッセージを陰に陽に発し、姉としての葛藤を幾度となく味わったでしょうが(今もそうでしょう)、よく妹の世話をやいてくれるやさしくて時に気まぐれなお姉ちゃんとして育ってくれています。
まだまだ至らぬ点が多く、両親からは「おまえはかまいすぎや」と苦言を受ける親バカでありますが、今後も最前線から子どもの成長・発達についてお伝えして参ります。
2014年度版(3~4歳)はこちら
http://kodomonogatari.blogspot.com/2015/01/blog-post.html
2013年度版(2~3歳)はこちら
http://kodomonogatari.blogspot.com/2014/03/blog-post_31.html