一年の娘の成長と育児生活をふりかえる ~2014年度版

育児に家事に仕事に八面六臂のご活躍をされたみなさま、お疲れ様です。
先日、保育園から「2014年のニュースを教えてください」というお手紙が来て、各家庭からの回答がクラス通信にまとめられておりましたが、みなさまの一年はどんな年だったでしょうか?

私はマイブックという日付だけが印字されている文庫本サイズの手帳を十数年使っておりますが、今年は娘の成長に関わる言動や行動などを本書にメモし、その後印象深かった出来事を考え、調べたものを本ブログにまとめる、という使い方をしてきました。

そこで今年の締めくくりとして、マイブックに書き留めたメモをもとに、本ブログに書いた記事をまとめて、娘の一年の成長と育児生活を振りかえってみそぎとし、新たな育児生活に臨みたいと思います。



1月

ちょうど数か月前から娘のイヤイヤ期が現れ、それらに四苦八苦しながら対処法をまとめました。
これらの対処法のうち、いくつかは娘が3歳になった今も有効なものがあり、そのまたいくつかはその後の子育ての指針にもなっています。

『イヤイヤ期から逃げずに向き合う10の方法

こうして振り返ればイヤイヤも可愛いが、当時はそんな余裕もなかった。

おしゃべりも達者になってきて、「侮れないなー」「手をぬけないなー」と思ったのは、娘が喋っているのをボーっとテレビを見ていて生返事をしていると、
「聞いてる?」
と言われたことです。

夜も素直に布団へ直行!とはいかないようになり、「ママと先に寝るよ」と言っても、
「いいよっ」と言い、
「ふとんかけてあげようか?」
などと世話までやいれてくれ、何事にも手がかかり出した時期だったように思います。


2月

妻が早朝出勤のシフトの日は、娘が起床する前に家を出てしまうため、娘がからになった妻の布団に入り込んでは、
「ママがいないー!」
と泣くのが日課に。
泣かれないため、娘が移動する前に私が妻の布団に入っても、身体のやわらかさが違うのか、
「ママがいないー!」と泣き、
少しでもやわらかさを表現すべく体の力をぬいても、するりと襟元から手を入れてきて、
「ママとちがうー!」と泣かれる始末。

「あぁ、今朝も泣くだろうなぁ」と思って目覚めると案の定泣くため、日ごろは朝早く起きて仕事や朝食準備をするのが好きな私も、朝が来ない事を一度ならず思いました。


3月

この時期、娘の言葉、表現、見立ての成長が著しかったため、同じテーマで2つの記事を書いていました。

『子どもに完成品を与えることの良しあし』

『イノベーティブな子供の見立て力』

ぬいぐるみのトイレ


4月

離乳食通販、mogcookのおさかなカードのひらめを見て、初ダジャレ。

『子供は何歳からダジャレ言えるの?』


「~なので」「~ですから」と、言葉をつないで文章にしていく事を楽しんでいるように見えた事から、接続詞が雑談する力を伸ばすのではないかというブログを書きました。

『2歳児の接続詞から考える雑談力』


また、初めて父子二人で私の実家へ新幹線と特急を乗り継いで電車旅行をしました。この時、ロクな玩具を持たずに出かけてしまいましたが、その時に効果のあった(時間をつぶせた)車内遊びネタをまとめました。

『電車旅行で2歳児を飽きさせない車内遊び』



5月

何かと人の世話を焼きたがる娘。
井之頭公園のランチ中、大きなガラスコップに入った私のアイスコーヒーを飲ませてくれようとするので断ったところ、

「わたしじゃだめ?」

と上目づかいで言われ、萌死。



6月
1月に書いたイヤイヤ期の対処法の効果を実感したのがこの月。
自分が娘に対してこうしようと決めた言動、行動が娘にも現れ、それを保育士さんが連絡帳で伝えてくれました。
平日は朝と夜の慌しいわずかな時間しか子供と過ごせない中、連絡帳は子供の様子を伝えるとても大切なツールです。

『連絡帳は家庭での子育てを映す鏡』



返事のほとんどが「ダメ」「ヤダ」「イヤ」だったこの時期、軟式野球で打球を目に受けて治療用の目薬を差す時に、「看護婦さーん」と呼ぶと、どんなにグズっていても「はーい!」と切り替わることから、この習性を活かせないかと考えたのがこちら。

『イヤイヤ期には「ごっこ遊び」を。』



食事中に妻と私が話をしていて、娘が自分の知っているワードを耳にすると、自分の文脈に引き寄せて会話に入ってこようとします。
子供がいると、つい「対子供」のコミュニケーションをしがちですが、子供の語彙や会話の力を育むには夫婦の会話も大事ではないかと思ったエピソードです。

『「夫婦の会話」と「子供の語彙習得」について』


初めて娘に爪かみや指かみの症状が出て、心配すると共に、この頃仕事がうまくいっておらず、それが娘とのコミュニケーションに現れていたのかも知れず、反省した時期でもあります。
マイブックにも「やさしくやさしく、と思っても体力がなくなってくるとイライラする」と書いてあって、なんだかなぁという感じ。。


7月
遅まきながらパンツトレーニングを開始。
この方面はなかなか進みませんが、言葉は達者になる一方。
この月は、プレイマットを紙芝居に見立ててオリジナルの物語を披露し出しました。
『子供は何歳から物語をつくれるの?』


(※保育園の活動の影響や個人のブームもあるのでしょうが、7~8月にこの紙芝居ごっこが大流行しましたが、秋に入ってからはとんとご無沙汰です)


休日は妻が平日用の食事を作りおきして、私は娘と外へ遊びに行くのですが、夏真っ盛りですので、時々水分補給のためイートインできるコンビニに寄ります。
そこで時々コンビニのお菓子をオヤツに食べさせるのですが、味の濃いものはあまり与えるべからずという妻の方針がありますので、いつも「ママに内緒ね」と言い含めておりました。
ある日、いつものコンビニでドーナツを食べさせると、
「ドキドキするねっ」
と娘が言うので、ママに内緒にすることをドキドキするのかと尋ねたら、

「ドーナツがなくなっていくから」

と答え、萌死。


公園遊びで汗をかいた後、初めて銭湯に行ったら風呂上がりのフルーツジュースがよほど美味しかったらしく、その後も度々「せんとういこーねー。・・・・ジュースのみたいの」と本音がポロポロ。

水いぼが出ましたが、イソジンを塗って治療。


8月
私が暮らしている杉並区には各所に公園があり、子供が喜ぶ大きな遊具も充実しています。
そこにある高い滑り台を最初は怖がって一緒に滑ろうと誘うものの、慣れてくれば「パパ、したでまってて」と言い、一人で滑れるととても嬉しそうな顔を見せます。
8月は初めてでんぐり返しもできるようになり、子供の「できる」「できた」時の表情のキラキラさというのは、まことに喜ばしいものであります。


こうしたチャレンジ精神に、たぶん人は寛容なのでしょう。
言う事をきかずに泣かせてしまう事は度々ありますが、娘が自分でチャレンジしようとした結果、失敗する事には不思議と怒ることがありません。
そんな折、保育園の連絡帳にも似たようなことが書いてあり、子育てにおける家庭と保育園のあり方について考えたのがこちらです。

『保育園と家庭のより良い関係づくりについて』


9月
初めて足がしびれ、ミニパニックに。

また、長く続いた夫婦げんかが冷蔵庫の故障と共に終わりました。

『壊れた冷蔵庫が溶かした夫婦の永久氷壁』

翌月もまたケンカをするのですが、夫婦関係や仕事がうまくいっていない時ほど、子どもに接する態度にその悪影響が出てしまうため、これはこれからも修行が必要ですね。。


10月
一緒に風呂に入って湯船につかると、これまで足と足の間に挟まって座っていたのが、

「チン●ンやなの」

と、座ってくれなくなり、素朴で原始的な性の目覚めに、父としてどう接すべきか困っていた季節、七五三の着物選びと写真撮影を楽しみ、あらためて娘が女の子なのだと思いました。

休日は近所の公園に行くくらいで、あまり色々な場所へは出かけておりませんが、娘の世界を少しずつ広げ、多様な物事を受け入れられるように育てていきたいと思った出来事がこちら。

モモちゃんのわたあめから学ぶ、子供の「表象のズレ」



この月、娘が3歳になりましたが、3歳パワーはすさまじく、これまでできなかったトイレでのウンチにチャレンジしたり、オムツも完全に取れるようになりました。
遅い夏休みでスパリゾートハワイアンズに行った際も、子供用の滑り台を最初怖がって滑らなかったのが、
「そうか、さんさいだったんだー!」
と、自ら思い出したようにチャレンジして、3歳という年齢は、子供にとって一つの大きな成長の契機なのかも知れません。


11月
3歳パワーの影響か、夜はもっぱら妻と寝たがる娘でしたが、私が創作お話をすると、布団に入ってきて話をしているうちに寝入るように。

ある晩も、妻と寝ようとしていた娘が、
「パパ、おとなりきて、おはなしして。」
と言うので、私がおはなしをし終えると、
「あぁ、おもしろかった。」
と言ってくれたので、心の中でガッツポーズ繰り返していたら、
「パパ、じぶんのふとんいっていいよ」
と追い出されて泣きました。。


12月
夏に投稿していた「にほんごであそぼ」の「ごもじもじ」が放映され、一族総出で録画するという親バカ孫バカを発動し、年末は娘と実家の三重県へ二人旅。
ほのぼのとした雰囲気で年を越すことができました。

育児生活は子供とも、夫婦とも、会社とも、社会とも本当にままならぬことの連続ですが、それを補って余りある幸せや学びがあり、みなさまの2015年の子育ても、良き物となりますよう心よりお祈り申し上げる次第です。



■余談だが
今年は育児生活が中心でしたが、ブログをやっていてよかったのは、こうして文章にする事で、頭の中で分かったつもりになっていることが明確になったり、考えたことを「本当にそうだろうか?」と反省し、それがまた新しい発見につながる事です。
時折、読んでいただいた方からの感想やご意見も頂くことができ、見識を深めることができますので、駄文を少しは読みやすい文章にしてまいる所存です。

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