壊れた冷蔵庫が溶かした夫婦の永久氷壁
先月のとある日曜日、まだ6年ほどしか使ってないナショナル製の冷蔵庫が壊れました。
この時の経験から冷蔵庫が壊れた時の対処方法と、冷めた夫婦仲を取り戻す方法をまとめておきたいと思います。
その日、妻は早朝から保育園に出勤し、私と娘も午前中から外出してかっぱ寿司で昼食をとり、帰宅後すぐに昼寝したため、冷蔵庫が壊れていることに気付いたのは、私と娘が目覚めた16:00ごろ。
昼寝明けに食べようと冷やしてあった巨峰の生温かさから異変に気づき、西に沈もうとする太陽を横目に、かつてナショナルと呼ばれ、今はパナソニックに統合されたカスタマーサポートに修理可能かを電話しました。
これはぜひ皆さんに覚えておいて頂きたいのですが、冷蔵庫が壊れてもすぐに修理は来てくれません。
当日とか絶対無理。
予約が入っているとか何とかで、わが家の場合は翌週の水曜日にならないと修理に行けないとの事。
3日間冷蔵庫なしで生活って、ロビンソン・クルーソーかよ。
パナソニックの街の電器屋さん(パナソニックショップ)が修理をしてくれうのかどうか調べていませんが、地元のお店では修理してくれないのだろうか。。
ビックカメラやヨドバシに行って冷蔵庫が買えるかを電話確認しましたが、冷蔵庫などの大型商品は店舗に在庫がなく、近隣の倉庫兼配送センターにあるかどうかを確認しなければならないとの事。
加えて、当日配送便は17:00までに購入と配送手続きを済ませねばならず、便はあっても数に限りがあるため、予約がいっぱいの場合は配送できない事を知りました。
電話をかけた時は既に16:30をすぎ、予約も残り1件。
自宅のある杉並区から新宿のビックカメラに行っても自宅から店舗までの所要時間を考えると、10数分で購入せねばなりません。
また、在庫があったとしても、わが家は車がないのでレンタカーを借り、近隣に友人知人がいないため私と妻の二人で冷蔵庫を家に搬入せねばなりません。
小型冷蔵庫を購入する事も頭をよぎりましたが、そのお金がもったいなく、Yahoo!知恵袋にあった「冷蔵庫のコンセントを1回抜いて、15~20分ほど待ってから刺すと復活するかも知れない」説を信じてやってみた所、復活にはほど遠いものの、
ぶ、ぶ、ぶ~ん、、、、ぶ、ぶ、、ヴ~ん
という音を立てて生冷えてきたので、近所のコンビニの氷を買い占め、腐りやすそうな食品の隙間に重点的に詰めて、翌朝から冷蔵庫を買いにいくことにしました。
やる事とやらない事を決めた私の脳みそはこの時点でかなりスッキリしておりましたが、心の中は重く苦しいものでありました。
まぁ、冷蔵庫が壊れたこと自体は大したことではありません。
そんな事より私の気を重くしていたのは、前日の土曜日に翌週分の夕ご飯を(おかず)を作り置いたり、焼けばいいだけの状態になっているアスパラの肉巻きなど、冷蔵庫&冷凍庫にしまったものがダメになってしまう可能性がある事を帰宅後の妻に告げなければいけない事。
そして、それを聞いて心底落胆するであろう妻を慰め励まさなければいけない事でした。
(しかも、土曜日は義母が惣菜を作って持って来てくれていたため、ダブルショックどころではなくコンボショック)
さらに言うと、娘と二人で自転車で20分以上走ったところにあるかっぱ寿司を食べに行き、帰宅後すぐ昼寝したがために発見が遅れたことを悟られるのもイヤでした。
しかし、そんな事どもより先に、私には壊さなければいけない壁がありました。
妻とは一週間ほど前からケンカをして、一言も口をきいていなかったのです。
■夫婦の間に聳え立つ永久氷壁。
ケンカをしてから口をきかずにいた一週間。
私と妻の間には聖闘士のパワーをもってしても突き崩すことのできない永久氷壁(※下図参照)が立ちはだかっていました。
平日は、朝早く出勤する妻のドアを閉める音を布団で聞き終えてから起床し、妻が寝静まったであろう深夜帯に帰宅。
休日は、家族3人が家にいても、娘を通じて会話というか最低限の家事育児の申し送り。
同じ食卓を囲んでいても、顔を伏せて目は合わさず。
そう、この冷えた関係はまさに、、、
・・・そんな状態だったものですから、この一大事を伝える事、どう対応して乗り切るかという事を相談するのがとてもツラかったのです。
僕たちの会話がよみがるのが先か・・・
冷蔵庫の食物が腐るのが先か・・・
妻はまだ仕事から帰ってきません。
帰宅した妻が夕食を作ろうと冷蔵庫を開けた時、生ぬるい冷蔵庫に異変を感じて、
「ねぇ、冷蔵庫どうしたの?」
と私に話しかけるのを待てばいいのだろうか。
いや。
「なんで気づかないの?バカなの?」
とか、
「わざわざ遠出してまでかっぱ寿司なんて食べに行ってんじゃないよ」
かも知れない。
あぁ、なんて話しかければいいんだ。
・・・ガチャ。
ドアが、、、開いた。。
もう、、、僕から話すしかないッ・・・!
「・・・唐突だけど、ショック受けないでね」
「・・・なにが?」
これまで見たこともないほど眉を八の字にする妻。
「冷蔵庫が壊れたよ」
「・・・どういうこと?」
私はこれまでの経緯と冷蔵庫の食材はまだ大丈夫であること、今日中に購入にすることは難しいため、明日朝一で買いに行くつもりであることを話し、一緒に買いにいこうと誘いました。
私のプランを聞いて落ち着いたのか、妻は下ごしらえしてあった豚肉のアスパラ巻きなどを焼き始めました。
この間、私はこれまで二人の間にそびえたっていた永久氷壁がガラガラと崩れ落ちていく音を聞いたような気がしました。
翌日、私たちは家族3人でビッグカメラに行き、新しい冷蔵庫を十数万円で買いました。
ここから得た夫婦の絆を取り戻す方法は、
「トラブルに遭遇する事により、夫婦は協力せざるを得ない」
という事です。
一人で解決できてしまうトラブルでは十分ではありません。
夫婦がお互いの知恵や力を持ち寄って乗り越えるくらいのトラブル規模がちょうど良さそうです。
もっとも、夫婦の仲直りには、実に。
実に高い代償でした。。
という訳で、
冷蔵庫が壊れた時の対応と心得を下記にまとめますので、万一の時用にご参考下さい。
この時の経験から冷蔵庫が壊れた時の対処方法と、冷めた夫婦仲を取り戻す方法をまとめておきたいと思います。
その日、妻は早朝から保育園に出勤し、私と娘も午前中から外出してかっぱ寿司で昼食をとり、帰宅後すぐに昼寝したため、冷蔵庫が壊れていることに気付いたのは、私と娘が目覚めた16:00ごろ。
昼寝明けに食べようと冷やしてあった巨峰の生温かさから異変に気づき、西に沈もうとする太陽を横目に、かつてナショナルと呼ばれ、今はパナソニックに統合されたカスタマーサポートに修理可能かを電話しました。
これはぜひ皆さんに覚えておいて頂きたいのですが、冷蔵庫が壊れてもすぐに修理は来てくれません。
当日とか絶対無理。
予約が入っているとか何とかで、わが家の場合は翌週の水曜日にならないと修理に行けないとの事。
3日間冷蔵庫なしで生活って、ロビンソン・クルーソーかよ。
パナソニックの街の電器屋さん(パナソニックショップ)が修理をしてくれうのかどうか調べていませんが、地元のお店では修理してくれないのだろうか。。
ビックカメラやヨドバシに行って冷蔵庫が買えるかを電話確認しましたが、冷蔵庫などの大型商品は店舗に在庫がなく、近隣の倉庫兼配送センターにあるかどうかを確認しなければならないとの事。
加えて、当日配送便は17:00までに購入と配送手続きを済ませねばならず、便はあっても数に限りがあるため、予約がいっぱいの場合は配送できない事を知りました。
電話をかけた時は既に16:30をすぎ、予約も残り1件。
自宅のある杉並区から新宿のビックカメラに行っても自宅から店舗までの所要時間を考えると、10数分で購入せねばなりません。
また、在庫があったとしても、わが家は車がないのでレンタカーを借り、近隣に友人知人がいないため私と妻の二人で冷蔵庫を家に搬入せねばなりません。
小型冷蔵庫を購入する事も頭をよぎりましたが、そのお金がもったいなく、Yahoo!知恵袋にあった「冷蔵庫のコンセントを1回抜いて、15~20分ほど待ってから刺すと復活するかも知れない」説を信じてやってみた所、復活にはほど遠いものの、
ぶ、ぶ、ぶ~ん、、、、ぶ、ぶ、、ヴ~ん
という音を立てて生冷えてきたので、近所のコンビニの氷を買い占め、腐りやすそうな食品の隙間に重点的に詰めて、翌朝から冷蔵庫を買いにいくことにしました。
やる事とやらない事を決めた私の脳みそはこの時点でかなりスッキリしておりましたが、心の中は重く苦しいものでありました。
まぁ、冷蔵庫が壊れたこと自体は大したことではありません。
そんな事より私の気を重くしていたのは、前日の土曜日に翌週分の夕ご飯を(おかず)を作り置いたり、焼けばいいだけの状態になっているアスパラの肉巻きなど、冷蔵庫&冷凍庫にしまったものがダメになってしまう可能性がある事を帰宅後の妻に告げなければいけない事。
そして、それを聞いて心底落胆するであろう妻を慰め励まさなければいけない事でした。
(しかも、土曜日は義母が惣菜を作って持って来てくれていたため、ダブルショックどころではなくコンボショック)
さらに言うと、娘と二人で自転車で20分以上走ったところにあるかっぱ寿司を食べに行き、帰宅後すぐ昼寝したがために発見が遅れたことを悟られるのもイヤでした。
しかし、そんな事どもより先に、私には壊さなければいけない壁がありました。
妻とは一週間ほど前からケンカをして、一言も口をきいていなかったのです。
■夫婦の間に聳え立つ永久氷壁。
ケンカをしてから口をきかずにいた一週間。
私と妻の間には聖闘士のパワーをもってしても突き崩すことのできない永久氷壁(※下図参照)が立ちはだかっていました。
@MASAMI KURUMADA / SHUEISHA |
平日は、朝早く出勤する妻のドアを閉める音を布団で聞き終えてから起床し、妻が寝静まったであろう深夜帯に帰宅。
休日は、家族3人が家にいても、娘を通じて会話というか最低限の家事育児の申し送り。
同じ食卓を囲んでいても、顔を伏せて目は合わさず。
そう、この冷えた関係はまさに、、、
@MASAMI KURUMADA / SHUEISHA |
・・・そんな状態だったものですから、この一大事を伝える事、どう対応して乗り切るかという事を相談するのがとてもツラかったのです。
僕たちの会話がよみがるのが先か・・・
冷蔵庫の食物が腐るのが先か・・・
@MASAMI KURUMADA / SHUEISHA |
妻はまだ仕事から帰ってきません。
帰宅した妻が夕食を作ろうと冷蔵庫を開けた時、生ぬるい冷蔵庫に異変を感じて、
「ねぇ、冷蔵庫どうしたの?」
と私に話しかけるのを待てばいいのだろうか。
いや。
「なんで気づかないの?バカなの?」
とか、
「わざわざ遠出してまでかっぱ寿司なんて食べに行ってんじゃないよ」
かも知れない。
あぁ、なんて話しかければいいんだ。
・・・ガチャ。
※画像はイメージです※ |
ドアが、、、開いた。。
もう、、、僕から話すしかないッ・・・!
@MASAMI KURUMADA / SHUEISHA |
「・・・唐突だけど、ショック受けないでね」
「・・・なにが?」
これまで見たこともないほど眉を八の字にする妻。
「冷蔵庫が壊れたよ」
「・・・どういうこと?」
私はこれまでの経緯と冷蔵庫の食材はまだ大丈夫であること、今日中に購入にすることは難しいため、明日朝一で買いに行くつもりであることを話し、一緒に買いにいこうと誘いました。
私のプランを聞いて落ち着いたのか、妻は下ごしらえしてあった豚肉のアスパラ巻きなどを焼き始めました。
この間、私はこれまで二人の間にそびえたっていた永久氷壁がガラガラと崩れ落ちていく音を聞いたような気がしました。
翌日、私たちは家族3人でビッグカメラに行き、新しい冷蔵庫を十数万円で買いました。
ここから得た夫婦の絆を取り戻す方法は、
「トラブルに遭遇する事により、夫婦は協力せざるを得ない」
という事です。
一人で解決できてしまうトラブルでは十分ではありません。
夫婦がお互いの知恵や力を持ち寄って乗り越えるくらいのトラブル規模がちょうど良さそうです。
もっとも、夫婦の仲直りには、実に。
実に高い代償でした。。
という訳で、
冷蔵庫が壊れた時の対応と心得を下記にまとめますので、万一の時用にご参考下さい。
- 当日の修理は無理。というか修理は期待しない。
- 修理した時にすぐ頼めそうな”かかりつけの町の電気屋さん”を探しておく。
- 冷蔵庫購入時は長期保証に入って、確実に在り処がわかる場所に保管しておくべし。
- コンセントを抜いて15~20分ほど経ってから再度入れると少しだけ復活する場合がある。
- いくら氷をぎゅうぎゅうに詰めても冷蔵庫に入れておくままだと氷が溶ける。
- スーパー等で発泡スチロールをもらってきて、そこに氷を詰めて食品等を入れておこう。
- ビッグカメラの当日配送便は数に限りがあるので早めに買いに行こう。
- 冷蔵庫は新しく買って電源を入れ冷えるまに4~5時間かかる。
- 風呂桶に棚などを設けて食品を置き、氷を入れてフタを占めて対応。
(発砲スチロールなどがない場合)