3歳児の遠回しな言い方のストライクゾーン

3歳前くらいからだったと思いますが、娘が遠回しな言い方をするようになりました。

マヨネーズを冷蔵庫から取り出して、

「パパ、あけてみる?」

「パパ、あけてみない?」

と言ったり。



回転ずしに行ったら、

「あ!ガチャガチャがあるぅー。」

「ガチャガチャがすきなんだー。」


登園前に『おかあさんといっしょ』を見たくなったら、

「なんかきょう、おうちしずかだねー。」

とか。


「マヨネーズ食べたい」、「ガチャガチャしたい」、「テレビ見たい」と、ど真ん中ストレート的な言い方をしないんですね。

「マヨネーズのかけすぎはダメ」、「ガチャガチャはやりません」と言っているので、素直に「かけたい、したい」と言えないのでしょうが、ストライクゾーンぎりぎりを狙って、あわよくば目的を果たそうとする言い回しが楽しく感じられます。

私が審判、娘がピッチャーの関係で、このコースはストライクかな?

と、娘が一球一球確かめてくるような。

ただ、この遠回しな言い方を楽しんでばかりもいられません、

遠回しな言い方をすべてストライクにしてしまうと、周りの人間が察して自分のために動いてくれると勘違いする子供に育ててしまうでしょうし、ど真ん中ストレート的な言い方ばかりでは厳しい世の中に出た時、あえなく被弾して心折れることもありましょう。

野球の世界では、審判が選手の力を引き出すことがあります。

時にギリギリのボール球を投げたり、時に大胆に真ん中ストレートを投げられる女子になるよう、今後も審判技術を磨いていきたいと思います。

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