初めての保育園、共働き生活を振り返ってみた

明日から娘が一つ進級します。

季節柄、私のソーシャルメディアのタイムラインには子供の卒園式の写真や感動して涙したといった感想が流れておりましたが、私もただクラスが一つ上がるだけなのに、思わず目頭が熱くなりました。

そこで、これから初めて保育園に子供を預けるという方へのご参考と、今年一年間子供を預けてこられた皆さんへのオマージュとして、昨年4月からの保育園生活を振り返ってみました。


4月

慣らし保育期間中は妻が登園させていましたが、
「こんなに泣かれてまで、預ける必要があるんだろうか?」と、くじけそうになるくらい毎朝大泣きしていました。
妻の職場復帰後は、私が登園させるようになりましが、聞きしに勝る泣きっぷり。
また、泣きに泣く娘を抱きながら着替えやオムツの補充、一日の着替えセットを作って棚に入れるといった準備にてんやわんやな日々が暫く続きました。

その当時のてんやわんやっぷりをまとめた記事がこちら。

『「スラムダンク」で振り返る、朝の登園生活~仙道編』



また、娘の朝の様子をお昼休みの間に妻にメールで送っていました。
今日はいつもより泣き止むのが早かったよとか。
朝ごはんは何をどのくらい食べた(残した)とか。
残したものは冷蔵庫のどのへんに入れてあるので使ってねとか。
連絡帳にうんちが出たことを書くのを忘れちゃったとか。
妻が約2年ぶりに職場復帰したこともあって、夕食用のごはんを予約しておくとか、
まめましく頑張っていたぜっ。



5月

一か月が過ぎても一向に保育園に慣れない娘。
出社時間の事を考えれば、抱っこして一直線に登園した方が都合よいのですが、少しでも娘の気がまぎれればと思い、毎朝時間をかけて娘とシャボン玉をしたり、ダンゴ虫やアリを眺めながら時間をかけて登園していました。

それでも月末になる頃には初めて担任の先生が「おいでー」と言って手を広げた所へ、 トコトコ歩いて抱っこされに行ったことがあり、嬉しい気持ちの中に寂しさも感じました。

一方、登園、朝食作りは完全に私の仕事になり、また帰宅が夜遅く妻も寝てしまっている事が重なり、夫婦間のコミュニケーションや、育児生活を営んでいく上での情報共有のあり方について考えた時期でした(今も考え中ですが)。

『共働きの育児中夫婦に必要なコミュニケーションツールとは?』




6月

保育園と共働きの生活をスタートして数か月。この頃の最大の楽しみが、保育士が書いてくれる連絡帳を読む事。
毎朝「今日もよく泣いたなあぁ、大丈夫かなぁ」と思いながら娘を預けて保育園を後にすると、園内でどのように過ごしているのかが大変気になるのですが、ありがたい事に連絡帳に娘の新しい言動や行動などを丁寧に書いてくれていました。
そんな保育士ともっとコミュニケーションを取っていきたいと思いつつ、朝の登園時間は余裕がなく立ち話などが到底できないため、この月になって初めて私が保育園の連絡帳を書きました。
試行錯誤しながら連絡帳を書いた時のお話がこちらです。

『保育園の連絡帳はワシが書きたいんや!』




7月

娘が手足口病に罹患。
保育園では色んな病気をもらってくるだろうとは思いつつ、まさかの園第一号。
東京での流行状況を調べてみたら、娘と週末出かけたスポットが流行度MAX(赤色)で、杉並区は流行していない(白色)というデータが発表されており、このデータを事前に手に入れていたらわざわざ出かけて病気をもらうこともなかったのに、と思い、以下のようなことを考えました。

『自治体のオープンデータを使って『子供の病気予防アプリ』を考えてみた』



8月~9月

保育園に少しずつ慣れ、クラスの友達にも触発されながら少しずつ娘の成長を感じ始めた頃。

娘が登園時に「だっこだっこ」とまこと手がかかるので、「洗い物してるんだから待って!」とつい声を荒げてしまった後、だっこしてみたら発熱していたとった、自分自身の余裕のなさ、引き出しのなさから反省する事が多々ありました。
ホテルマンのクレド、洗礼者の経典のように絶対不変のものとして、できる限り乳幼児には乳幼児のペースでつきあおうと考えさせられた月でもあります。


『娘の鉛筆の持ち方が、「グー持ち」から変わった理由』

『赤ちゃんが泣いている理由、わかる?』



『保育士の妻から教わった「叱りの文脈」』



10月

ついに、というか。
まさか、というべきか。
娘にやってきたイヤイヤ期。

いったいどうしていいかわからず、このツラさを替え歌にするしか、他にできる事がありませんでした。


『「おーい、はに丸」にのせて、魔の2歳児との暮らしをつづってみる。』



11月

初めての保育参観が行われた月。
わが家は幸いというべきか区立の認可保育園に入園することができたのですが、そこでは保育のための園が作られており、保育のための所作から空間が決まっていくというような、豊かな保育現場の姿を見ることができました。



また、毎晩癒されていた保育園の連絡帳が3歳児クラスになるとなくなってしまうと聞いたことから、妄想を煥発して、家族のコミュニケーションや娘の教育について考えたりしていました。

『テストの点数だけで子供を評価しないために。』



また、かねてより不満のあった自治体の保育施設の検索の不便さを解決するシステムとして、Googleマップを活用した「保育施設検索マップ」を企画開発し、杉並区に導入頂きました。

『杉並区保育施設検索マップ』



12月

娘のイヤイヤ期への対処について困っていた事が、ある日の登園時の出来事をキッカケに憑き物が落ちたように楽になることができた出来事が起きました。
その内容を連絡帳に書いたところ、「わたし感動しちゃった」と保育士さんに言われた記事がこちらです。

『子供は何歳から空気を読めるの?』



1月

イヤイヤ期にも慣れて、気持ちの余裕があった時に書いた記事がこちら。

『イヤイヤ期から逃げずに向き合う10の方法』


実際、これは効果がありました。
でも、この先にこれらの方法が通用しない第2イヤイヤ期があるとは、この時は知る由もなかった。。


3月

もともと爪や髪を切る時にスマホでYouTubeを見せていましたが、ちょうどスマホに育児をさせるべからずといったオピニオンや、スマートエデュケーションの可能性などが論じられていた頃で、
ハフィントンポスト日本版主催の「子どもとスマホのつき合い方」というトークイベントに参加したことをキッカケに、以下のような記事を書きました。

『子供とスマホのつき合い方は、親のリテラシーにかかっている』



この一年、娘の成長を折に触れて感じたことをキッカケに、育児のあり方や考え方について記事を書いてみたり。育児共働き生活で直面する課題についての解決策を記事にしてみたり、実際にシステム化してみたり。
こうして振り返ってみると、本当に今の保育園に入ることができ、且つ素晴らしい保育士に恵まれて、感謝の言葉しかありません。

娘も私もたいへん豊かな体験をさせてもらったように思います。

もちろん、今なお困っている事や悩み事は尽きませんが、娘の成長を励みに2年目となる保育園共働き生活を頑張っていきたいと思います。

みなさんも頑張ってください!

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