35歳からのUターン体験
昨日東京を立って、実家のある三重県紀北町で今日から5日間Uターンしています。
Uターンなので休暇ではなく、仕事です。
中学を卒業して中国に留学して以降、日本というより地元の魅力を発見し、既に過疎化が進んでいた地元に戻り、地域活性を目的にした仕事をしたいという願いを抱いてきましたが、期間限定でその願いが実現します。
この話を知人や友人にしたところ、UターンやIターンに興味がある人がおり、中でも移り住んだ先での仕事について不安や疑問を持っている人が多かったので、今回の経緯などをまとめ、皆さんの参考にして頂ければと思います。
■仕事はあるか?どんな仕事をするか?Uターン最大の悩み。
今回は期間限定ですが、Uターンをするにあたっての一番の問題は、いかに生活の糧を稼ぐかという問題でしょう。
(私のように妻子がいればなおさら)
私の地元の紀北町は水産業、林業を主な産業としている町で、これまで私が携わってきた企画、プロマネ職を募集しているような会社はありません。地方にはいわゆるホワイトカラー職の求人はとても少ないです。
また、私は両生類や爬虫類がが大の苦手で船酔いもするため、畑仕事や漁業など一次産業で仕事をするのは難しい。。
そこで、そんな私でも地元で仕事ができるよう、二年近く前に種をまいておきました。
それが魚の離乳食材の通販事業「mogcook(モグック)」です。
「mogcook(モグック)」は当時離乳食を開始してしばらくした頃、メインの蛋白源である魚を子供の成長に合わせて食べてよいとされる業種を探して購入し、それらを平日の夕食に調理しやすいよう土日に捌いている妻を見て発案したものです。
前述の通り、私の地元は水産業が盛んだったため、良きパートナーと組むことができれば、
離乳食に困っている家庭の悩みを解決しつつ、地元産業の活性化につながる事業を創ることができるのではないかと考えたのです。
そこで地元で印刷会社を営み、地域活性活動に積極的に関っていた中学の同級生に紹介してもらい、「mogcook(モグック)」の企画書を作って話を持ち込んだ先が、地元で唯一のWeb制作会社で、同じく様々な地域活性活動を行なっていた㈱ディーグリーンでした。
その後この事業案は2013年に三重県の助成金を受け、商品の企画開発、二度のモニターテストを実施し、2014年7月から自社事業として初となる食材配送を行ないます。
参考記事:
*『【求人募集】離乳食の定期販売事業を始めます』
*『地方で事業を始めたい人が、活用するといいい地元資産』
*『mogcookのモニターアンケートから見えてきたママの離乳食ニーズ』
今回のUターン仕事は「mogcook(モグック)」が本格的に開始するにあたり、更に業務推進するための各種企画立案、提案書、マニュアル作成等々。こういった仕事であれば私の経験を活かすことができます。
■地方の仕事は自分で創れる
このように、Uターンであっても起業せずに自分の得意とする仕事、経験を活かせる仕事に従事することはできます。ただそれには以下のような要素が必要だと考えます。
まず、情報が何より大切。
特に自分がUターン、Iターンしたい地域にはどんな産業があるか。どんな会社があるか。どんな地域振興策を行なっているかといった情報が必要です。
以下はこうした情報を収集できるメディアの一例ですが、このうち地方新聞は特に有用です。
こうしたメディアで就職したくなる会社、従事したくなる仕事があればラッキー。なければ掲載されている記事や事例をヒントに自ら企画書を書いて持ち込むといったことをすれば良いでしょう。
私の場合は、20代の頃帰省した際にたまたま実家で地方新聞を読んだ際、中学時代の同級生が地域活性の活動に携わっている事を知ったのが人脈つくりのキッカケでした。
ただその同級生とは中学時代ほとんど付き合いがなく、新聞を読んだ当時は私自身に何のアイデアもなかったことから連絡はせず、モグックの事業企画を持ち込む時に初めてコンタクトを取りました。
人脈については、上記のメディア等から会いたい人に会いに行けば良いです。そういう人がいなければ役場に行きましょう。まだまだ都市部から地方に移住したいという人の数は少なく、移住について問い合わせるとあれこれ仕事や生活の世話を焼いてくれる人がいます。事業企画の持ち込みについては持ち込む先の地元企業が見つかっていなければ、役場なら商工課、観光課などの関連部署、それ以外では商工会、商工会の青年部などが相応しいでしょう。そこでその事業企画を持ち込むに相応しい会社や人を紹介してくれるはずです。
もし仮に事業企画が受け入れられた場合、その会社に入社したりフリーランスで自分の得意領域の業務を請け負うといったことが考えられますが、私の場合のようにすぐUターンせずに関わっていくという方法もあるでしょう。
この場合、注意すべきなのは、事業(及び事業主体会社)と自分との関り方です。
都市部に残ってサラリーマンをしながら関わる場合、自由に時間を使うことは難しく、かといって自分の関わる事業なのであれば、もっと関与していきたいと思うはずです。
実際、私はmogcookの立ち上げ準備期間中、無償(※三重までの交通費は出してもらっていました)で多くの資料を作成し、媒体各社と広告出稿調整を行なうなどの業務を行なってきましたが、その中で「こうすればいいのに」と思うことも少なくありませんでしたが、事業主体は私ではないため、どこまで口と手を出してよいのか非常に悩みました。
ここでの関係をうまく構築できないと、事業の立ち上げは難しく、立ち上がったとしても自分が関わりにくい事業になっていると考えられるので、コミュニケーションはwebはもちろん、機会を作って直接顔を合わせるなど、密にとっていく必要があります。
一週間のUターン体験は後日アップしますので、本日はこの辺で。
以上、三重県紀北町からお送りしました。
Uターンなので休暇ではなく、仕事です。
中学を卒業して中国に留学して以降、日本というより地元の魅力を発見し、既に過疎化が進んでいた地元に戻り、地域活性を目的にした仕事をしたいという願いを抱いてきましたが、期間限定でその願いが実現します。
この話を知人や友人にしたところ、UターンやIターンに興味がある人がおり、中でも移り住んだ先での仕事について不安や疑問を持っている人が多かったので、今回の経緯などをまとめ、皆さんの参考にして頂ければと思います。
■仕事はあるか?どんな仕事をするか?Uターン最大の悩み。
今回は期間限定ですが、Uターンをするにあたっての一番の問題は、いかに生活の糧を稼ぐかという問題でしょう。
(私のように妻子がいればなおさら)
私の地元の紀北町は水産業、林業を主な産業としている町で、これまで私が携わってきた企画、プロマネ職を募集しているような会社はありません。地方にはいわゆるホワイトカラー職の求人はとても少ないです。
また、私は両生類や爬虫類がが大の苦手で船酔いもするため、畑仕事や漁業など一次産業で仕事をするのは難しい。。
そこで、そんな私でも地元で仕事ができるよう、二年近く前に種をまいておきました。
それが魚の離乳食材の通販事業「mogcook(モグック)」です。
「mogcook(モグック)」は当時離乳食を開始してしばらくした頃、メインの蛋白源である魚を子供の成長に合わせて食べてよいとされる業種を探して購入し、それらを平日の夕食に調理しやすいよう土日に捌いている妻を見て発案したものです。
前述の通り、私の地元は水産業が盛んだったため、良きパートナーと組むことができれば、
離乳食に困っている家庭の悩みを解決しつつ、地元産業の活性化につながる事業を創ることができるのではないかと考えたのです。
そこで地元で印刷会社を営み、地域活性活動に積極的に関っていた中学の同級生に紹介してもらい、「mogcook(モグック)」の企画書を作って話を持ち込んだ先が、地元で唯一のWeb制作会社で、同じく様々な地域活性活動を行なっていた㈱ディーグリーンでした。
その後この事業案は2013年に三重県の助成金を受け、商品の企画開発、二度のモニターテストを実施し、2014年7月から自社事業として初となる食材配送を行ないます。
参考記事:
*『【求人募集】離乳食の定期販売事業を始めます』
*『地方で事業を始めたい人が、活用するといいい地元資産』
*『mogcookのモニターアンケートから見えてきたママの離乳食ニーズ』
今回のUターン仕事は「mogcook(モグック)」が本格的に開始するにあたり、更に業務推進するための各種企画立案、提案書、マニュアル作成等々。こういった仕事であれば私の経験を活かすことができます。
■地方の仕事は自分で創れる
このように、Uターンであっても起業せずに自分の得意とする仕事、経験を活かせる仕事に従事することはできます。ただそれには以下のような要素が必要だと考えます。
- Uターン又はIターンする先の地域情報を収集しておく。
- その地域での人脈を作っておく。面識だけでも持っておく。
- その上で自分の知見を活かしたい分野の事業を企画する。
- それを企画書にして関係者と共有しておく。
まず、情報が何より大切。
特に自分がUターン、Iターンしたい地域にはどんな産業があるか。どんな会社があるか。どんな地域振興策を行なっているかといった情報が必要です。
以下はこうした情報を収集できるメディアの一例ですが、このうち地方新聞は特に有用です。
こうしたメディアで就職したくなる会社、従事したくなる仕事があればラッキー。なければ掲載されている記事や事例をヒントに自ら企画書を書いて持ち込むといったことをすれば良いでしょう。
私の場合は、20代の頃帰省した際にたまたま実家で地方新聞を読んだ際、中学時代の同級生が地域活性の活動に携わっている事を知ったのが人脈つくりのキッカケでした。
ただその同級生とは中学時代ほとんど付き合いがなく、新聞を読んだ当時は私自身に何のアイデアもなかったことから連絡はせず、モグックの事業企画を持ち込む時に初めてコンタクトを取りました。
人脈については、上記のメディア等から会いたい人に会いに行けば良いです。そういう人がいなければ役場に行きましょう。まだまだ都市部から地方に移住したいという人の数は少なく、移住について問い合わせるとあれこれ仕事や生活の世話を焼いてくれる人がいます。事業企画の持ち込みについては持ち込む先の地元企業が見つかっていなければ、役場なら商工課、観光課などの関連部署、それ以外では商工会、商工会の青年部などが相応しいでしょう。そこでその事業企画を持ち込むに相応しい会社や人を紹介してくれるはずです。
もし仮に事業企画が受け入れられた場合、その会社に入社したりフリーランスで自分の得意領域の業務を請け負うといったことが考えられますが、私の場合のようにすぐUターンせずに関わっていくという方法もあるでしょう。
この場合、注意すべきなのは、事業(及び事業主体会社)と自分との関り方です。
都市部に残ってサラリーマンをしながら関わる場合、自由に時間を使うことは難しく、かといって自分の関わる事業なのであれば、もっと関与していきたいと思うはずです。
実際、私はmogcookの立ち上げ準備期間中、無償(※三重までの交通費は出してもらっていました)で多くの資料を作成し、媒体各社と広告出稿調整を行なうなどの業務を行なってきましたが、その中で「こうすればいいのに」と思うことも少なくありませんでしたが、事業主体は私ではないため、どこまで口と手を出してよいのか非常に悩みました。
ここでの関係をうまく構築できないと、事業の立ち上げは難しく、立ち上がったとしても自分が関わりにくい事業になっていると考えられるので、コミュニケーションはwebはもちろん、機会を作って直接顔を合わせるなど、密にとっていく必要があります。
一週間のUターン体験は後日アップしますので、本日はこの辺で。
以上、三重県紀北町からお送りしました。