ジージョの「4」と「み」の書き方
ジージョが字を書き始めたころ、数字の4の書き方を教えてくれました。
ジージョはまず4の直角三角形の部分を書いて、そのあとに右横と下にそれぞれ線を伸ばして4の字を完成させたのです。
これと同じ時期に、ひらがなの「み」を書けるようになりました。
「(数字の)7を書いてから、くるって書くんだよ」
と、ジージョは教えてくれました。
まだ慣れ親しんでいない文字を書くとき、自分が書けるように・書きやすいようにprimitiveな工夫が働いているのか、まだ書き順というものを知らないなか、字の形に注目する・形への重みづけが大きいのかわかりません。ただ、ものごとを知ってしまっている人間にはそれが染み付いてしまってなかなか得られない、ものごとを捉える異なる視点・フレームが、たいへん瑞々しく感じられました。
こうした字の書き方・覚え方の工夫は、アーネにもありました。
「も」が書けるから、「し」も「じ」も書ける ~子どもが工夫する文字の覚え方
あと、こうした発見はそのプロセスを目にしたり、相手から教えてもらわなければ得られないわけで、できた結果だけでなく、できている過程から得られるものは多いとあらためて実感した次第です。
【関連記事】
4歳のひらがの書き方から学ぶ、作り手と使い手のメンタルモデルの乖離