プロジェクトで起こる問題の関連図・インフォグラフィック制作のお仕事

プロジェクト問題症候群マップというコンテンツをつくっています。これは、プロジェクトで発生する様々な問題を「病」に見立て、その病気が発生する原因やその病気が現れてくる症状、その病気が原因となって別の病気を引き起こしている関連性を視覚化したものです。ある程度、問題と原因が出そろってきたので、このマップの色、線、枠のつながりを整理・見やすくしたいと考えています。そこで、このマップを仕上げてくださるデザイナーさんと出会うために、このブログを書きました。

すこし長いですが、まずマップの目的、使い方などを読んでいただき、最後にマップデザインの要件を確認お願い致します。

※2022年6月22日追記
こちらのお仕事の募集は終了致しました。


プロジェクト問題症候群マップとは

プロジェクトで発生する様々な問題を「病」に見立て、その病気が発生する原因やその病気が現れてくる症状、その病気が原因となって別の病気を引き起こしている関連性を視覚化したものです。



「症候群(シンドローム)」とは、一つの共通の原因から、いろいろな症状や兆候、それも互いに関係のなさそうなものが、さまざまな組み合わせで起こってくることをいいます。プロジェクトの問題もまた、様々な要素が絡み合って発生しています。ある問題に直接影響を与える原因もあれば、間接的に遠くから、実は根本的な影響を与えているものもあります。ソリューションを導入したりコンサルティングを依頼して直接的な原因を解決したとしても、遠くの間接的な原因が取り除かれていないために、一時的に問題が解決したたようにみえても、再発するということが起こります。

なお、ここに記載している症状は、これまで私が支援してきた様々な業界・テーマのプロジェクトで起きたものから収集しています。

マップの目的

  • プロジェクト実行前に注意すべきポイントや解決しておくべきポイントがわかり、問題発生を予防できるようにする。
  • 自分たちのプロジェクトがうまくいっていないと感じたり、実際に問題が発生したりしているときの原因を把握し、問題解決の足掛かりを得る
  • 1つの問題だけに対応していたときには見えてこなかった問題・原因間のつながりが見えたり、問題・原因同士の因果関係わかり、問題解決の方法を考案したり実行したりすることに活かす

マップの使い方(手順)

問題を予防・問題に対処するための計画・手段を具体的に講じるために、「プ譜」とセットで使用します。手順は大きく2段階あります。一つ目がマップをつかって「問題を特定する」こと。二つ目が、特定した問題をプ譜にプロットし、予防・対処法を考えることです。

1.問題を特定する

  1. 図を眺めて、これから発生しそうな(している)問題を線で囲ったり色をつけたりします。
  2. 囲ったり色をつけたりした症状から、その原因となっている別の「症状・原因」を線で辿っていきます。

※ブログの最後にも記載していますが、この色をぬったり線でかこったり、線をたどる行為をしやすくすることがデザインの重要な要件になります。

2.プ譜に問題をプロットし、解決策を考える

  1. プ譜の「獲得目標」欄に、取り組んでいるプロジェクトの名称を書き、「(プロジェクトの名称)を成功させる」と書きます。
  2. 本マップから、取り組むプロジェクトの内容やチーム・組織の現状から、発生しそうな、心配な問題症候群の症状を中間目的に書きます。(※中間目的とは目標実現のための「あるべき状態」のことですが、ここに記載するのは「問題」なので、目標にとっての「あるべきではない状態」となります)
  3. 「あるべきてはない状態」」に、前後・推移の関係があれば下から順に並べ替えます。関係がわからなければ、重要(最も解決したい)と思うものを下から順に並べ替えます。
  4. 「あるべきではない状態」を起こさないようにするために行うべきこと、行えること、行った方がよいことを「施策」欄に書き込みます。
  5. 施策は該当するキーワードからソリューションベンダーやコンサルタントを検索してもよいですし、問題症候群マップから問題の原因となっている原因・病態をたどることで、施策を考案することができます。
  6. 施策の注意点は「問題の裏返し」で書かないということです。例えば「成功の定義が決まってない」の施策を「成功の定義を決める」というものです。これだと「どう決めるのか?」がわかりません。成功の定義を決める“ため”に行う施策を書くようにしてください。
  7. 「廟算八要素」欄に、与えられている人材、予算、時間や置かれている環境、ルールなどの諸条件などを書き込みます。
  8. 最後に、主要関係者が同意する、「どのようにプロジェクトを進められれば成功か?」という希望・願いを勝利条件に書きます(ここは書かなくてもいいです。一人で書いている場合は、自分の希望・願いで構いません)
  9. 書き込んだ施策から、与えられた・残された時間やお金で実行できるものを選別します。



デザイン要件
※2022年6月22日追記
こちらの募集は締め切りました。

  • 納品物
    • 問題症候群マップの閲覧用(カラー)
    • 問題症候群マップの書き込む用(モノクロ)
  • 重視していること=見やすさ
    • 矢印と線のつながり:
      どの「原因・症状」がどの「原因・症状」や「症候群」につながっているのかをわかりやすくしたい
    • 色:
      今の色で確定ではなく、問題症候群の病名、原因・症状、随伴症状、矢印と線の関係がわかりやすくなれば、他の色にしてほしい。
      書き込む用もモノクロではないほうが書き込みやすければ、モノクロである必要はない
    • イラスト:
      問題症候群を表すイラストを予算内で可能な範囲で描いていただきたい
    • 更新:
      症状の追加、テキストの修正、それに伴う矢印と線、症候群の枠の修正があり得る
  • ファイル納品形式
    • PSD
  • 制作にあたってのお願い
    • 一度ビデオMTGさせてほしい
      • 各症候群や症状の説明をしたい
      • 線のつながりのわかりにくい点など、デザイン制作にあたって必要なことをヒアリングしてほしい
  • 費用
    • 7万円
      ※ランサーズで「インフォグラフィック」「図解」と検索すると、1~3万円の価格帯が多かったので、この金額にしました。
  • 納品スケジュール
    • 2022年8月31日まで

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