イベントモジュール概論(メモ)

2015年から動画、カスタマーサクセス、コミュニティマーケティング、プロジェクトマネジメント、教育、展示会など色々なテーマで講座、セミナー、ワークショップ、勉強会をやってきて、いわゆるイベントが見込客の獲得と育成に効果的であることを実感しています。
見込客の獲得と育成という目的を果たし、費用対効果を上げていくために、様々な試行錯誤をかさねてきた結果、イベントは「モジュール」で設計でき、それらを使いこなすことで、未経験の人でもイベントを設計し、改善ができるようになるという考えを持つようになりました。
それらをちゃんと言語化したいと思いつつ、ようやく2019年4月から動けそうなので、スタートする前に「こんなことを考えているぞ」という記録として残しておきたいと思います。


●この記事で伝えたいこと

  • イベントをモジュールとして捉えることで、誰でも簡単に設計することができる
  • モジュールは目的や時間に応じて組み立てることで、イベントの目標達成の可能性を上げることができる


●背景

  • 企業のインターネットを活用したデジタルマーケティングが進み(うまく活用できているかは別として)、web上に広告があふれている中、オンライン(リアル)のイベント活用が注目されている。
  • ここで言う「イベント」とは、主に企業が開催する見込客の獲得、育成、顧客育成などを目的としたものを指す。
  • ジャンルとして、その他大勢の一社として参加する展示会。主催者として開催するセミナー、カンファレンス、勉強会などがある。
  • こうしたイベントをマーケティング活動に組み込み、「イベントマーケティング」とも称する。


●問題

  • イベントを設計する際、自分がどこかで体験したものをベースに考えるが、それが必ずしも自分の目的に適したやり方であるとは限らない。
  • イチから考えられるのが理想だが、経験していないことはそもそも発案しにくい。


●提案~「イベントモジュール」とは

  • そこで、イベントを大小のモジュールに分類し、それを組み合わせることで、簡単にイベントを設計できるようにしたい。
  • イベントは概ね、受付、自己紹介、登壇者講演、ワーク、ディスカッション、質疑応答、懇親会といったふうに、大まかな流れがある。
  • この受付、自己紹介といった単位を、ここでは仮に「フェーズ」と言い、そのモジュールを「フェーズモジュール」と呼ぶ。
  • 各フェーズには、目的に適した「やり方・方法」がある。このやり方のことを「(小)モジュール」と呼ぶ。
  • たとえば、登壇者紹介フェーズでは、「登壇者を拍手で迎える」というモジュールもあれば、「聴講者が花道をつくって、そこを登壇者が通る」というモジュールもある。
  • モジュールそれぞれに、目的・状況に適した機能・効能がある。




●モジュール例

  • パックマンモデル
    懇親会フェーズで、必ず一方向以上を開けて、開いている場所には入って良いというルールを予め伝えておく。
  • MVQ
    質疑応答フェーズで小グループに分かれ、各人が質問したいことを出し合う。最も質問したいと思えるものを1つ選出する。登壇者は各グループから出された質問に答える。
    (参考:MVQのすすめ ~参加者満足度を上げる質問タイムの新システム


●このプロジェクトの進め方

  • 少人数の勉強会を開催。
  • テーマを設けて、当該テーマのイベントモジュールを収集。
  • モジュールを目的、フェーズなどに分類。
  • イベントを企画、設計する際の参照物をつくる

このイベントにおけるモジュールを、かつて柳田国男がおこなったように、色々な規模や目的別に収集していく活動を、4月以降行っていく予定ですので、ご興味があればご連絡ください。


※3/19追記
イベントプラットフォームのPeatixさんと、下記のような研究会を開催することになりました。



よろしければご来場ください。

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