完璧なプランニングと78年アルゼンチンW杯決勝の記憶

6月24日深夜に開催された日本vsセネガル戦。

この試合観戦のため、万全にコンディションと心を整えてきた。

深夜眠くならないよう、まずアーネとジージョといっしょに昼寝をする。さらに、21:00にアーネとジージョを寝かせると同時に自分もわざと寝落ち。
この時間に寝落ちすると、必ず0:00前後には目が覚めるので、ここを仮眠時間にあてる。

仮眠をとらず、観戦する人もいるだろう。

でも思い出してほしい。
2014年のW杯で、本大会前にハードな合宿を行なった結果、シーズンをフルで戦ってきた選手には負荷が強過ぎ、初戦のコートジボワール戦で後半目に見えて選手たちの運動量が落ちて敗戦したことを。日中、妻が仕事で不在のため、一人欠けた状態で、6歳と2歳児の相手をするのは、8人対11人でサッカーをするようなものだ。消耗は激しい。
プロジェクトマネージャーたるもの、類似する過ちを犯してはいけない。


さらに翌日は月曜。
いつものルーティンなら、4:30に起きて洗濯機を回して、干して、ちょっと仕事をしてから、6:30にアーネを起こす。
試合がアディショナルタイムを見込んで3:00前に終わるとすると、事前の仮眠時間では足らず、睡眠時間の確保のため、洗濯は試合終了後に寝る前に終わらせなければならない。

となると、試合開始前に洗濯機を回して、ハーフタイムに干して、後半観戦、終了後即寝る、というプランニングになる。

いつもは二階のベランダで干しているところを、15分のハーフタイムで終わらせられるよう、ハンガー類をテレビのある一階に移動させておく。幸い、明日の天気は晴れの予報だ。朝までの間部屋干ししていても問題はあるまい。
月曜日に出す燃えるゴミも、起きたらすぐに出せるよう、玄関わきに置いた。

完璧である。

万全のコンディショニングで観戦し、かつ、翌日の仕事への影響を最小限に止めるプランができあがったところで、私の心は長谷部より整っていたと思う。

ゲームはミスから先制される苦しい展開ながら、見事に一点取り返し、日本にも勝利の芽が見えてくるような展開。

高揚していない、と言ったらウソになる。
前半終了のホイッスルを聞き、私ははやる気持ちを抑えながら、洗濯機のフタを開ける。
そして、後半に挑むわが日本代表の選手たちにエールを送るような気持ちで、しわを取るべく、勢いよくタオルをバサッ!と振り下ろした。





























・・・眼前に真っ白なチケットが舞う。


どこかで見たこの光景。

そう。

1978年アルゼンチンワールドカップ決勝の舞台で、観客席から舞い散る白いチケット。

チケットはグリーンのピッチをも埋め尽くした。









・・・みんな、ズボンからティッシュ出すの、忘れないようにしよう。
(もしくは洗濯ネットに入れとこう)


追記:
ティッシュのくずが飛び散らかったのを幸いに、翌朝、週末さぽっていた掃除ができました。
予期せぬ出来事に遭遇した中でも、プラスに転じる力もまた、プロジェクトには必要とされます。


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