子どもは何歳から“察する”ことができるの?

「ねぇ、なんでパパわらわないの?」

とアーネ(長女)が言いだしたのは、4歳になってから。


3歳の頃、進級したばかりで変化した環境に慣れず、ぐずりがちだった時期にイライラしていた私を見て、

「パパおこってない?」

と聞かれ。


2歳後半のイヤイヤ期真っ盛りの頃は、イヤイヤに困り果てていた私を見て、

「おこりんぼしてるー」

とか、

「なにこまってるの?」

「わらってー」

などと言われていた。


この経験を鑑みると、子どもは2歳の頃には相手の表情を読み取ることができると言っていい。

相手の表情を読み取ることができる、というのは言い方を変えると「察することができる」ということでもある。

この力は、他者と円滑な交友関係を築いたり、コミュニケーションしていく上で必要なもので、こうした年齢からその能力が相手の目、眉、口の形や態度などを読み取ることで磨かれていっていることに、私は驚きを禁じ得ない。


しかしだ。


この察する能力は、大人になるにつれどんどん悪い方に作用していないか?

恋愛も。

育児も。

仕事も。

自分から察して積極的に動くのではなく、相手に察してもらうことを期待してしまう。

こうならないために、「察する」の対極にある「言葉で伝える」ことを学んだり訓練を受けたりしているのだろうが、民族性なのかなんなのか、それを苦手とする人は多い。

年齢と共に察する力がマイナスに働く図

アーネの2歳から4歳までの様子を見ていると、「女の子、女性は察する能力が高い」とよく言われていることが思い浮かぶのだが、一部のおばちゃんには察する力を意図的になくしているような人もいる。

察しが良すぎるのも悪すぎるのもどうかと思うのだが、この「察する」と「言葉で伝える」のバランスが取れるよう、育てていきたいと思うものである。


ちなみに、察する力がネガティブに働く芽は3歳児にもあって、ある日私と妻が口ゲンカして、私とアーネが二人で出かけようとした時、
「ほんとにママはわかってない」的なことをつぶやいたら、アーネが私を見上げて、


「ねぇぇえええーーーーーっ!」


と激しく阿諛追従した。


私は深く、、、、、、


深く、反省した。



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