野球が下手でやめてしまう子供をなくすレッスン
私が3人兄弟の長男なのですが、先日次男にあたる弟が藤沢市で開いている野球教室のレッスンを見学する機会がありました。
そこで見学した内容が、子供にスポーツに親しんでもらいたい親にとって、たいへん勉強になる内容だったので、まとめておきたいと思います。
弟は中学卒業後アメリカへ野球留学し、その後20年近く北米、中南米のリーグでプレーし、また現地で野球教室の運営に携わっていました。
帰国後、アメリカで知り合った長坂秀樹さんと神奈川県藤沢市で野球教室『Perfect Pitch and Swing』を開いています。
教室はビルの室内を改装した屋内練習場。
この日見学したレッスンは小学4、5、6年生クラス。
恥ずかしながら弟の仕事の中身をほとんど知らない状態で見学したものですから、予備知識は一切ありません。
そのため野球教室という以上、「野球がうまくなりたい」子供のための、バッティング練習等が中心のテクニック系レッスンが多いのかと思っていましたが、その内容は予想とは大きく異なるものでした。
■自分の身体をコントロールできていますか?
まず、この日のレッスン概要をまとめます。
グローブやバットといった野球道具を使ったのはNo.5と6のレッスンのみ。
それも、打つのはボールではなく小さなカラーボールです。
時間配分的には1~4が全体の70%といったところでしょうか。
私は小学4年から6年生まで町のソフトボールチームに参加していましたので、ストレッチや基礎運動というと、いかにもつまらないトレーニングだという先入観がありましたが、
上記1~4のレッスン内容を見て気づいた事がありました。
それは、このレッスンを通じて
子供の身体の使い方の特徴(クセ)がわかる
という点です。
野球を行うにはバッティング、キャッチング(守備)、ランニング(走塁)等、身体の様々な部位を使った動きが必要で、それぞれに「瞬発力」「持久力」「パワー」「しなやかさ」といった要素が求められます。
このような野球に必要な様々な動きが、上記の道具を使用しないトレーニングを行う事で、
「この子はこの動きが得意だけど、あの動きは苦手だな」とか、
「この子は瞬発力はあるけど、持久力がないな」といった事が、素人目にもなんとなく見えてきます。
そうして見えてくる子供の身体の使い方の特徴(クセ)が、上記の基礎運動やストレッチを行う事で、トータルバランスが良くなってくるであろう事が想像できました。
野球における身体の使い方のバランスが良くなることのメリットは大きく2つあります。
一つはケガをしにくくなる事。
もう一つは自分の身体を上手く使える(自分の身体の動きをコントロールできる)ようになる事。
即ち、センスに頼らず野球に適した動きが身につくという事です。
■ボールやバット中心の練習で上手い下手を決めるのは早計
自分の身体の特徴(クセ)をバランスよくしていく事で、野球に必要な動きを習得した後に、
レッスン5,6の野球道具を使った練習を行うと、これまでバットに振り回されていたのが、自分でバットをコントロールできるようになってきます。
野球やソフトボールクラブに入っていた方の多くが経験された事と思いますが、
野球の練習と言ったら準備運動もそこそこに、まずはキャッチボール。
ノックノックノックの守備練習。
素振りぶりぶりの後に、ティー&トスのバッティング練習など、ひたすらバットやボールを使った練習が中心でした。
バットとボールを使うこのスポーツは、野球が人並みにできる人にとっては何てことないのでしょうが、ある程度のセンスが必要とされるものだと思います。
この練習方法を否定するつもりは全くありませんが、少しばかりセンスを要するバットとボール中心の練習についていけず、野球が好きなのに所属していたチームをやめてしまう。或いは活躍するチャンスがなくつまらない思いをしている少年少女がいるのではないでしょうか?
スムーズにバットを振れるようになる。
ピシっとしたボールを投げられるようになるといった事が、
野球に必要となる基本的な身体の使い方を修正する事で実現するのだと思うのです。
そしてそれは、ボールやバット中心の練習では気づけなかったり、
素振りを見ていてで「こう振ってみなさい」では直せなかったりする所が多々あるため、道具中心の練習の上手い下手だけで判断するのは早計なのです。
ここで改めてこの日のレッスン内容と、レッスンの効能を図にまとめておきましょう。
■身体の動きを的確に言葉で伝える大切さ
こうした身体の動きを身につけていくレッスン。ボール、バット、グローブといった身体を使って道具をうまく使えるようになるためのレッスンにおいて最も重要なのは、お手本を見せる事ではありません。
お手本を見せることに加えて、その身体の動きを的確に伝えるためのコトバの能力が教える側に求められます。
それは何も専門的な用語ではなく、子供にも理解できる言葉で、時に比喩やオノマトペを使った表現を交えて伝えることです。
今回のレッスン見学を通じて最も驚いたのが、弟のこの能力の高さでした。
私の知る弟は、小中学校の国語の成績において私を上回ることがなかったと思いますが、上記のような身体の使い方を子供に的確に伝える部分において、全くかなわないと感じました。
(他にも、英語交えてリズムよく子供をコーディネートしたり、それぞれ子供が得意な一発芸を披露する機会を与えてみんなを笑わせたり、とかくツラくなりそうな基礎練習を盛り上げて行う手腕に感嘆。まじで見くびっていてスマン!)
私35歳、弟32歳にして初めて弟の仕事を見学した事で、弟を見る目が変わりました。
家族の仕事見学、かなりお勧めです。
最後に、話を戻して。
もともと野球センスがあるんだけど、なんか伸び悩んでいるかも知れない子供は、身体の使い方やバランスを整えればまた伸びシロが広がるかも知れません。
野球が上手くなりたいと願っている子供。と、その親にもお勧めです。
また、英語を習わせたいけど、本人の好きなことで身に付けばいいかなと思っているご両親にもお勧めです。(←オレ、イマココ)
Perfect Pitch and Swing、マジでおすすめです。
『Perfect Pitch and Swing』
そこで見学した内容が、子供にスポーツに親しんでもらいたい親にとって、たいへん勉強になる内容だったので、まとめておきたいと思います。
弟は中学卒業後アメリカへ野球留学し、その後20年近く北米、中南米のリーグでプレーし、また現地で野球教室の運営に携わっていました。
帰国後、アメリカで知り合った長坂秀樹さんと神奈川県藤沢市で野球教室『Perfect Pitch and Swing』を開いています。
教室はビルの室内を改装した屋内練習場。
この日見学したレッスンは小学4、5、6年生クラス。
恥ずかしながら弟の仕事の中身をほとんど知らない状態で見学したものですから、予備知識は一切ありません。
そのため野球教室という以上、「野球がうまくなりたい」子供のための、バッティング練習等が中心のテクニック系レッスンが多いのかと思っていましたが、その内容は予想とは大きく異なるものでした。
■自分の身体をコントロールできていますか?
まず、この日のレッスン概要をまとめます。
- ストレッチ
- ラダーを使いストレッチの要素を交えた基礎運動
- 縄跳び及びストレッチを交えた基礎運動
- その他空気椅子等の基礎運動
- ミニカラーボールを使ったキャッチング練習
- ミニカラーボールを使った打撃練習
グローブやバットといった野球道具を使ったのはNo.5と6のレッスンのみ。
それも、打つのはボールではなく小さなカラーボールです。
時間配分的には1~4が全体の70%といったところでしょうか。
私は小学4年から6年生まで町のソフトボールチームに参加していましたので、ストレッチや基礎運動というと、いかにもつまらないトレーニングだという先入観がありましたが、
上記1~4のレッスン内容を見て気づいた事がありました。
それは、このレッスンを通じて
子供の身体の使い方の特徴(クセ)がわかる
という点です。
野球を行うにはバッティング、キャッチング(守備)、ランニング(走塁)等、身体の様々な部位を使った動きが必要で、それぞれに「瞬発力」「持久力」「パワー」「しなやかさ」といった要素が求められます。
「この子はこの動きが得意だけど、あの動きは苦手だな」とか、
「この子は瞬発力はあるけど、持久力がないな」といった事が、素人目にもなんとなく見えてきます。
そうして見えてくる子供の身体の使い方の特徴(クセ)が、上記の基礎運動やストレッチを行う事で、トータルバランスが良くなってくるであろう事が想像できました。
野球における身体の使い方のバランスが良くなることのメリットは大きく2つあります。
一つはケガをしにくくなる事。
もう一つは自分の身体を上手く使える(自分の身体の動きをコントロールできる)ようになる事。
即ち、センスに頼らず野球に適した動きが身につくという事です。
■ボールやバット中心の練習で上手い下手を決めるのは早計
自分の身体の特徴(クセ)をバランスよくしていく事で、野球に必要な動きを習得した後に、
レッスン5,6の野球道具を使った練習を行うと、これまでバットに振り回されていたのが、自分でバットをコントロールできるようになってきます。
野球やソフトボールクラブに入っていた方の多くが経験された事と思いますが、
野球の練習と言ったら準備運動もそこそこに、まずはキャッチボール。
ノックノックノックの守備練習。
素振りぶりぶりの後に、ティー&トスのバッティング練習など、ひたすらバットやボールを使った練習が中心でした。
バットとボールを使うこのスポーツは、野球が人並みにできる人にとっては何てことないのでしょうが、ある程度のセンスが必要とされるものだと思います。
この練習方法を否定するつもりは全くありませんが、少しばかりセンスを要するバットとボール中心の練習についていけず、野球が好きなのに所属していたチームをやめてしまう。或いは活躍するチャンスがなくつまらない思いをしている少年少女がいるのではないでしょうか?
スムーズにバットを振れるようになる。
ピシっとしたボールを投げられるようになるといった事が、
野球に必要となる基本的な身体の使い方を修正する事で実現するのだと思うのです。
そしてそれは、ボールやバット中心の練習では気づけなかったり、
素振りを見ていてで「こう振ってみなさい」では直せなかったりする所が多々あるため、道具中心の練習の上手い下手だけで判断するのは早計なのです。
ここで改めてこの日のレッスン内容と、レッスンの効能を図にまとめておきましょう。
■身体の動きを的確に言葉で伝える大切さ
こうした身体の動きを身につけていくレッスン。ボール、バット、グローブといった身体を使って道具をうまく使えるようになるためのレッスンにおいて最も重要なのは、お手本を見せる事ではありません。
お手本を見せることに加えて、その身体の動きを的確に伝えるためのコトバの能力が教える側に求められます。
それは何も専門的な用語ではなく、子供にも理解できる言葉で、時に比喩やオノマトペを使った表現を交えて伝えることです。
今回のレッスン見学を通じて最も驚いたのが、弟のこの能力の高さでした。
私の知る弟は、小中学校の国語の成績において私を上回ることがなかったと思いますが、上記のような身体の使い方を子供に的確に伝える部分において、全くかなわないと感じました。
(他にも、英語交えてリズムよく子供をコーディネートしたり、それぞれ子供が得意な一発芸を披露する機会を与えてみんなを笑わせたり、とかくツラくなりそうな基礎練習を盛り上げて行う手腕に感嘆。まじで見くびっていてスマン!)
私35歳、弟32歳にして初めて弟の仕事を見学した事で、弟を見る目が変わりました。
家族の仕事見学、かなりお勧めです。
最後に、話を戻して。
もともと野球センスがあるんだけど、なんか伸び悩んでいるかも知れない子供は、身体の使い方やバランスを整えればまた伸びシロが広がるかも知れません。
野球が上手くなりたいと願っている子供。と、その親にもお勧めです。
また、英語を習わせたいけど、本人の好きなことで身に付けばいいかなと思っているご両親にもお勧めです。(←オレ、イマココ)
Perfect Pitch and Swing、マジでおすすめです。
『Perfect Pitch and Swing』