サザエさんの食卓から考える、持続可能なイクメンの作り方

乳幼児との食事の時間は、ポロポロこぼす料理を拾ったり、イヤだという食べ物をなだめすかして食べさせたりとなかなか大変で、ゆっくり味わって食べるなんて事はありません。
でも、先日娘と一緒にご飯を食べるようになってから初めて、ゆっくり味わって食べる事ができました。

本ポストはその理由が「食卓のフォーメーション」にあり、それがイクメン育成に役立つのではないかと言う事を、磯野家の食卓を題材に立てた仮説です。





磯野家の食卓を題材にするにあたり、本稿の基本設定を行います。

■登場人物

 マスオさん=私

「愛してるよ、サザエ~」
 サザエさん=妻

「マスオさんには優しい奥さんがいて幸せね」
タラちゃん=娘

「今回は娘役ですぅ」




普段のわが家の食卓フォーメーションは下記になります。


私が主に娘をケア。妻の手が届かない位置。

このフォーメーションになった理由は二つありました。

一つは、娘の離乳食を先に作り、私たち大人の料理を後回しにする関係で、出来上がった離乳食を私が娘に食べさせていたため、自然にこの形態になったこと。
もう一つは、育休中に四六時中娘と一緒に過ごす妻に代わり、食事時くらいは娘と離れられるようにという思いからでした。

しかし、この布陣は妻を完全に娘から離すことに成功する一方、私一人が娘に相対するため、喜びも悲しみも幾歳月、全て受け止めねばなりません。

これは想像以上にストレスの貯まることで、娘の食が進まなったり、偏食の限りを尽くしたり、ボロボロおかずを床にこぼしたりする娘についイライラしてしまったり、怒ってしまったりしてしまいます。
最近は魔の2歳児で、豆腐をすくおうとして型がくずれると泣き。
スプーンにご飯を大盛りによそおうとしてこぼれると泣き。
それを手伝おうとすると更に大泣き。

そんな状態ですから、ゆっくりご飯を味わうという暇はないのはもちろん、
食事のサポート自体を続けられないのではと思うほど、心がくじける事がありました。


ところが、先日、義母がわが家に遊びに来てくれて、夕食を一緒に食べた時にその状況が一変します。

フネさん=義母







その時のフォーメーションがこちら。


娘は私の手が届かない位置。

私と娘の距離が遠くなって簡単に手を出せなくなった事。妻と義母が両サイドから娘をケアする事により、この食事時間中私は一切娘に関与する事なく、落ち着いて味わって食事をする事ができました。

ちなみに、その日の夕食はおでん。

あれ?

大根にしみこんだ出し汁って、こんなに美味しかったんだ・・・。


うまいよ、サザエ―

娘との距離が近ければ手も口も出してしまいますが、離れてしまえば出しようがありません。

いや~適度な距離を保つのって大切ですね~。


しかし、義母が来てくれるのは二月に1回ほど。

そこで、常時ではありませんが、時々以下のようなフォーメーションにする事にしました。


私と妻の間に娘を座らせる事で、構造上今までの50%の負担で娘をケアすることができます。
この布陣のおかげで、あやうく娘の食事当番すら放棄しそうでしたが今も続けることができています。

それにしても、以上の考え方からいけば、本物のマスオさんは随分と楽なように見えます。

実際の磯野家の食卓フォーメーション

これを見れば、ワカメちゃんがいかに重責を担っているかがわかりますね。。

マスオさん、もっとタラちゃんの面倒御見ろよ、と言いたくなる布陣ではあるものの、夫をイクメンにさせ続けたい。又は夫がイクメンでいられるようにするには、赤ちゃん・子供と適度に距離を持つことが大切であろうという仮説でした。


ちなみに。

男が子供に関わるようになっていない食卓というのは他の漫画にもあって、「ちびまるこちゃん」もイクメンという意味では論外です。




「だめだなぁアニメ界は」と思ったら、いたよアニメ界のイクメン。


不思議な島のフローネ
本物のイクメンはやはり赤ちゃんを抱っこしてご飯を食べなきゃな。
さすが、欧米は違うぜ。。

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