「デザインあ展」に行って、 親子のお出かけ計画づくりのUXについて考えてみた。

今日、「デザインあ展」に行ってきたのですが、その時に感じたお出かけ計画の立て方と、その記録の残し方が展示内容より重要だったので、その事について書きます。

■本当は行く予定のなかった「デザインあ展」

今日、私は朝から仕事で新橋に出かけており、妻は別件で荻窪に出かけておりました。
夕方、妻に別の予定が入っていたため、そもそも「デザインあ展」に行く予定はなかったのです。
それが、今朝になって夕方の予定がキャンセルになり、妻がかねてから娘に見せたいと希望していた同展に行かない?と妻から連絡が来たのです(この時の時刻は10:30)。

一方の私は午後からこれまた別の用事があったため、
「デザインあ展」に行くには午後14:00までに見終えねばならず、行くなら今すぐ出発せねばなりません。

正直、休日に久々家族と離れてなんだか身も心もカルガル―、とウキウキしており、
終了間際の有名展示会なんて、きっとすごい混み具合だろうし行きたくないなーと思いましたが、
断れる理由はどこどう探してもないため、急いで「デザインあ展」に行くための以下の情報を調べ妻にメールしました。

  • 待ち合わせ場所の地図
  • 妻がいる荻窪駅から最寄駅へのルート(←ここを探すのが私のいい所です)
  • ランチに向けて混雑が予想されるため、予めお店候補(リスト)を選出
  • 候補の内、おすすめのお店情報をピックアップ

■「デザインあ展」に行くってのに、最悪なUXデザイン!

そこでできあがったのメールの文面がこちらです。



・・・なんなんでしょうか、この醜さは?

マップもルートも、お店候補も、一々リンクを開いてページやアプリを起動せねばいけない面倒くささ。
Gmailのアプリって、メール文面内で地図表示できるんじゃなかったっけ?
(YouTubeだけだった?)

PCならタブを複数開いていけば切替表示も楽ですが、スマホでこれはないだろ、ってなもんです。

妻は地下鉄で移動中。
いくら東京メトロが「つくる、つながる」(じゃねえや、“すすむ、すすめる”だ)と謳ったところで、ページを開くスピードが遅くなったら妻がイライラすることは必至。

これって、ユーザー体験的にイケてない。
イケてなさすぎるぞ。オレ!!


■どこにも遷移させず、1枚でサクッとおさめる。

ともあれ、妻の現地到着時間に間に合うよう私も出発し、一旦このイケてないメールのことは忘れ、ミッドタウンに向かいました。展示物から色々なアイデアの刺激を受けながら、私は先ほどのイケてない「お出かけ情報閲覧体験」の改善案を考えてみました。

イケてない部分:
・情報を見るために、ページやアプリを個別に開かなければいけない(起動する)面倒さ。
 (手間と時間がかかる)
・見た目の醜さ。
・ネットワーク環境が悪い場合、情報が閲覧できないリスクがある


下記の情報を気持ちよく閲覧するために、こうしたイケてない部分を払拭しようと考えると、
1枚のページで全ての情報を閲覧できるようにしておく事が、手っ取り早い解決案になりそうです。

・待ち合わせ場所の地図
・妻がいる荻窪駅から最寄駅へのルート(←ここを探すのが私のいい所です)
・ランチに向けて混雑が予想されるため、予めお店候補(リスト)を選出
・候補の内、おすすめのお店情報をピックアップ

そこで、1枚のWebページをサクッよ作れるtackkというサービスを使用し、作ってみたのがこちらのページです↓

う~ん、悪くない気がします。
作っている間、お出かけ先の“まとめ”を作っているような感覚で楽しかったのと、小中学生の社会見学などで配られた「旅のしおり」を思い出しますねぇ。

という訳でプリントして、それらしく折ってみると、、、



おぉ。ますます旅のしおりっぽいではないか!


■「調べたこと」と「体験したこと」を1つのフォーマットで済ませれば便利じゃない?
こうして試作した紙を見ているうちに、デザインあ展で撮った写真や感動コメントなどを載せたくなってきました。

でもって、作ってみたのがこちら↓

旅のしおり、お出かけ先のまとめとして作った紙に、自分の写真やコメントを入れることで、
つまり、「調べたこと」と「体験したこと」を1つのフォーマットにすることで、
あっという間に旅の、お出かけ先の記録に早変わりです。

これはお出かけや旅の様子をただフェイスブックやフリッカーなどにアップするよりも見応えがあり、ブログに書くよりも楽にコンテンツが作れます。

記録の部分はタナボタ的な発見でしたが、お出かけ先の情報を1ページ内に簡潔にまとめて閲覧したい(それもオフラインで見られたら完璧)というニーズはあると思います。

これから娘と水族館や動物園などにお出かけしたり、泊りがけの旅行に行ったりする機会が増えるでしょうから、こうしたサービスを作っておきたいものです。

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