わが家の"HOUSE VISION" 01

2012年の8月頃から家づくりについて考えてきて、家作りのワークショップや相談会に参加したり、物件を見て回ったりしています。
一応、「こんな家の持ち方できればいいな」と考えているプランがあるのです。
ただ前例があまりなくて、ローンの組み方や購入時の注意などは本を読んでわかったものの、
「そもそもこのプランは正しいのか」
「このプランを実現するためにどんな構造や間取りが必要なのか」
「どの街を選べば良いのか」
といった色々な事を考えねばならず、
知人や専門家や妻と相談したり、本を読んだり、自問自答したりして、なんというか暗中模索の日々です。
そのせいか、最近どうもモヤモヤしておりますので、このブログに書くことで考えを整理したいと思います。
(このブログを読んで下さっている皆様。よろしければこのエントリについて、ご意見、アドバイスなど頂ければ幸いです)

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書き始めると長かったので、項目を分けて少しずつ書くことにしました。
(以下を目次として、都度更新していきます。)
1.育児生活で感じた不満
2.仕事と生活のバランス
3.家づくりプランを妻にプレゼンしてみた。
4.家の模型を作ってみた
5.住宅リテラシー
6.地域や人とのつながり
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■最初のキッカケは育児生活で体験した不満から。

もともと、何が何でも家が欲しいと思っていた訳ではない私が、こうして家作りを考えるに至ったのは、娘が生まれて以降の育児生活で体験した不満がキッカケでした。

娘が生まれてからの一年間は、平日であってもかなりの時間を娘と過ごしてきました。
妻が作り置き用の離乳食を調理している時、買い物に行くなど外出をする時など、
よく娘と二人で留守番したり、目の前の公園へ散歩に出かけたりしたものです。
この二人きりの時間はたいへん貴重なのですが、
この時間が少し長くなってくると、なんというか「煮詰まってくる」のです。

で、気分転換に外に出るのですが、冬場も夏場も長時間外に出るには厳しく、
また、カフェに入るにしても、
1歳前後の赤ちゃんと周りに気兼ねなく、安心してくつろいて過ごせる場所”が街にはありません。

スタバ。
静か過ぎて無理。

 デパートなどのプレイルーム。

危ねー!!

児童館。
土日休み。

まぁ、「気兼ねなく」という点ではファミレスが一番かも知れません。
スタッフが慣れていて、ベビーカーを置けるようにすぐテーブルや椅子の位置を調整してくれたり、
赤ちゃん椅子を持ってきてくれるのです。

素晴らしいよ、デニーズ!


ただ惜しむらくは、くつろげないのです。

娘としてはじっと座っているわけでもなく、座敷席ではありませんから、ハイハイさせたりつかまり立ちさせるスペースもなく、220円のコーヒーを一杯飲んだらサヨウナラ、です。
(ノマド時代は4~5杯飲んで仕事していた頃を思うと、もったいない気がしてしまいます)

でも、このほんの十数分の時間でとてもリフレッシュすることができたのです。


もう一つ、同じ時期に見かけた光景があります。

ある日、打ち合わせのためJR四ツ谷駅のアトレにあるスタバに向かいました。
アトレにはテイクアウトのお弁当、お惣菜屋さんが多く、イートインできるスペースが店内には少ないので、フロア中央にテーブルと椅子を6~7セットほど置いて、弁当、惣菜を買ったお客さんがそこで食べられるようにしてあります。


そこへ、抱っこひも姿で赤ちゃんを連れたママがこのテーブルにつき、自宅で作ってきたのであろうお弁当を広げたのを見て、私は共感を禁じ得ませんでした。

家で一日中赤ちゃんと過ごしていると、ちょっと外に出てご飯を食べたくなります。
春うららかな気候であれば公園などで食べられましょうが、その頃は冬真っ只中でしたので、こうした施設内でほどほどの賑わいや雑踏がある場所であれば、周りに気兼ねなく過ごせるというものです。

ただ、これもデニーズと一緒で気分転換はできても、くつろげる訳ではありません。
(しかも、「あなたアトレで買物してないじゃないか?」という痛い視線を受け流す力量が私にはありません。。)

気分転換ができて、
赤ちゃんから少々目を離しても安心できる、
ちょっと読書くらいできちゃうようなくつろぎの空間。

そんな場所の必要性を、私は感じるようになりました。




■仕事と生活のバランス
 

こうした場所の必要性を感じたことは一旦置いておいて。
もう一つ、家づくりを考えるに至った出来事を書きます。
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2013年4月から私の娘は保育園に通い、妻も保育士に復帰します。

保育士には職場によって早番、遅番の勤務シフトがあり、
早番では7:00に園に到着し、遅番では20:00まで勤務することになりますが、
復帰後はしばらく時短勤務ができます。

ただ、育休中から職場復帰後の暮らしに不安を覚えていました。

具体的に言えば、育休中であっても娘から目が離せなかったり、娘が離れてくれなかったりでイッパイイッパイだった家事をこなしていけるのかという不安です。
例えば、妻は平日短い時間で食事が用意できるように、私がいる土日に私が娘と遊び、散歩に行く時間を使って、作り置き用の食事を作ってくれていましたが、そうした事も職場復帰後の疲れた体で行なうのはしんどいのではないかと思ったのです。

そこで、妻が自宅で娘を見ながら保育士の資格を活かして働くことができる方法はないか調べたところ、「保育ママ」(リンクは杉並区版)という制度があることを知りました。



これは良いと思って調べましたが、自分の子供の手が離れている(育て終わっている)ことが条件の一つにあり、明らかに条件対象外なのですが、保育園、保育士不足の世の中なので、よもやと思って杉並区役所に電話してみると、

「その条件の限りではない」

という返答ではありませんか!

これはチャンスと妻にこうした制度のあることを伝えて数日後、神奈川県横須賀市で平成22年、保育ママの自宅に預けられていた生後4カ月の男児が死亡した事故で、男児の母親が業務上過失致死容疑で女性福祉員を浦賀署に告訴したという出来事がありました。

こうしたリスクのあることは、芽生えかけた保育ママへの興味を踏み倒すのに十分でした。

しかし、妻が自らの得意なことを活かして仕事ができ、生活に時間的な余裕を持つことができるというプランの魅力自体は諦められず、そこで改めて浮上したのが、

気分転換ができて、赤ちゃんから少々目を離しても安心できる、
ちょっと読書くらいできちゃうようなくつろぎの空間。

を備えた家を建てるというプランでした。


※蛇足ですが、、自宅を活用して仕事をするというプランの良いところは、
 数十年先の老後なのか、ある日急に私が事故死したとしても、  
 お金を稼ぐ手段(器)を残しておけるという意味で非常に魅力的です。

次回に続く・・・
(家づくりプランを妻にプレゼンしてみた。)

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*ちなみに、「あなたのビジョンの実現、お手伝いしますよ」という、
建築デザイナー、リノベーション業者さん、デペロッパーさんがいらっしゃいましたら、
こちらまでお問合せ、ご連絡ください。
maeda@en-gawa.jp




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