現代サッカーで考える共働き育児生活
来月から娘が保育園に入り、約1年半ぶりに共働き生活に戻ります。
(もとい初めての共働き保育園生活)
よく人生や仕事について「野球」を例にして話す人がいますが、
どうも育児生活はサッカーとの共通点が多いような気がしましたので、
4月からの共働き保育園生活とこれまでの育児生活を、サッカーに見立てて考えたいと思います。
(※以下、サッカーのインタビュー形式でお伝えします。)
■激戦区のSリーグで、いかにして戦うのか?
4月のシーズンインを前に、FCマエダがキャンプを打ち上げた。
FCマエダは今季、2013年4月より初の杉並保育園リーグ(通称Sリーグ)に参戦することになる。
昨今増えてきたとはいえ、34歳という年齢でチームを率いるテルマエ・タカホフスキは監督として遅咲きの部類に入る。
初のSリーグという舞台に、遅れてきた新人監督がいかなる戦略戦術を以って挑むのか。
東京都赤坂のクラブハウスを訪ね、その胸の内を聞いてきた。
― FCマエダの監督として初めてリーグを迎える率直なお気持ちを聞かせてください。
タカホフスキ
とても興奮しているよ。昨季、激戦区として有名なSリーグに昇格することができた。チーム史上初のSリーグで我々がどこまで通用するのか、早く実戦で試してみたいね。
― 昨季あなたのチームはミッドフィルダーが自陣にこもり守備を固め、カウンターでフォワードが得点を上げるという、典型的なカテナチオ戦術を取っていましたが、今期も同じ戦い方をするのでしょうか?
タカホフスキ
リーグに参戦する以上、得点力アップは重要な課題だ。最少得点を守り抜いて勝利を目指すのはとても難しい。今期はフォワードだけではなく、ミッドフィルダーも得点を上げられる戦術を取るつもりだよ。
■共働きに適したフォーメーションは「2-D-K」
― となると、フォーメーションは攻守のバランスに優れた「4-2-3-1」でしょうか?
タカホフスキ
いや。我々のチームでは「2-D-K」を採用していく。
記者によっては「1-L-D-K」と見るむきもあるが、数字の羅列自体に大した問題はない。
― 「2-D-K」・・・とは、初めて聞くシステムです。具体的にどういった選手配置を行うのでしょうか?
タカホフスキ
では、早速説明しよう。
(と、おもむろに記者のノートにフォーメーションを書き出す)
2-D-Kは一見窮屈に見えるかもしれないが、布陣をコンパクトに保つからこそ生まれるメリットがある。そのメリットは大きく3つだ。
1つ目が、攻守の切替を早く行なえること。
2つ目は、狭いスペースで行なうからこそ、マークの受け渡しがスムーズになることだ。
まず、1つ目の攻守の切替について説明しよう。
夕食が終わるやいなや、プレイヤーは二手に分かれる。
一方は食事室に残り、まず食器の後片付けを行い、それが終われば速やかにお風呂の準備に移る。もう一方は寝床の準備、パジャマの用意と子供のあやし係だ。
この食事室を中心に、パッとスイッチを切り替えられる導線が埋め込まれている事。これが攻守の切替を早くしてくれるんだ。
そしてもう一つのメリットであるマークの受け渡しだが、この布陣であれば、どちらか一方が不測の事態にあっても、すぐに助けを求めることができる。これが2階と1階でスペースが分かれている布陣だったら、こうはいかないだろう。
私はこの「2-D-K」システムにおけるコンパクトな戦術を、名将の誉れ高いフース・ヒディング監督へのオマージュとして、「コレクティブ育児」と名づけているよ。
― すみません、話がサッカーと関係ない方向に進んでいるような気がするのですが・・・。
ちなみに、残る一つのメリットは何でしょうか?
タカホフスキ
わからないかい?掃除のしやすさだよ。
ミッドフィルダーも攻撃に出る以上、守備のために自陣に戻るには長い距離を走らなければならない。そうした時、50mと5mでどちらが余力をもって次のプレーに移れるかは明白だろう。
■フォワードに最低限求められるタスクは「沐浴」。
― な、なるほど。ではこうしたコンパクトな布陣では、フォワードがチームに対して求められるプレーも変わってくるように思います。そこで、監督が最も重視するプレーは何でしょうか?
タカホフスキ
いい質問だ。
日本では長い間フォワードが点を取ればそれでよしとする風潮があったが、それもバブル崩壊後は通用しなくなっている。フォワードも前線からの守備が求められるようになった。
「子供と一緒に遊ぶ」「食器の後片付けをする」「洗濯物を干す」など色々なプレーがあるが、私が最も重視するのは「沐浴」だ。
― 沐浴・・・ですか?
タカホフスキ
沐浴のプレーは見落とされがちだが、非常に大きな意味を持っている。
そもそも、育児生活においては「育事」と「家事」の2種類がある。フォワードは「家事」を行なうことでミッドフィルダーをサポートしていると思いがちだが、私に言わせればそれは妄信にすぎない。
プレイヤーは試合中ずっとボールをドリブルし続けられるかい?
時にはボールを離してリラックスしたり、ボールを失ってはいけない責任感から解放されるべきだ。
― それと沐浴にはどんな関係があるのでしょうか?
タカホフスキ
沐浴がすぐれているのは、今述べたような「育事」プレーであるという事だ。
ミッドフィルダーからボールを預かり、フリーな状態にすることで、ミッドフィルダーはしばし休息を得ることができる。そしてフォワードはボールを返した後、風呂掃除へと自然に流れていくことができる。
ちなみに私のチームでは、風呂掃除後、洗面器や手桶を裏返しにして、水をちゃんと切るという細かな約束事を徹底しているよ。
― 約束事が増えるとチーム内に軋轢が生まれそうですが?
タカホフスキ
もちろん、最初は反発もあったさ。しかし、こうした事の積み重ねがチームの戦力を底上げすると信じて、今では納得してプレーしているよ。
■ゼロトップなど攻撃戦術は多様化
― フォワードに求められるタスクのお話の流れで、最近の攻撃戦術について聞かせて下さい。
ミッドフィルダーの得点力向上を企図した戦術を採用するチームが増えてきている中で、かつてのような1人のファンタジスタがゲームを決めるような時代は戻ってこないのでしょうか?
タカホフスキ
90年代前半まで、バッジョ、ロマーリオ、ストイチコフのような偉大なフォワードは守備のタスクから解放され、美しいプレーで幾度となくゴールネットを揺らし続けてきた。それも、多くのゴールをだ。
しかし、今の時代は違う。
守備戦術の向上で得点を決める事自体が難しくなる一方、経済状況の悪化も重なって、点を取れないフォワードは給料を下げるか、チームを追い出されるようになってしまった。
まったく、なんて時代だ!
こうした時代背景において、ミッドフィルダーの得点力が求められるのは自然な流れだろう。最近ではフォワードを置かない、ゼロトップ(専業主夫)という戦術も現れているほどに得点の撮り方は多様化している。一方でメッシのようにシーズンの史上最多記録を塗り替えるようなスペシャル選手は依然として存在しているから、そうした選手のいるチームは君のいうようなゲームができるんじゃないかね?
― ということは、フォワードの得点力が高く、フォワードに勝るとも劣らない得点力のミッドフィルダーがいるビッグクラブと中小クラブの差は・・・
タカホフスキ
ますます開いていくだろうね。ただ、我々のようなプロビンチャでも祖父母との同居などによってプレーのサポートを受けられるチームは、まだ恵まれているといっていいだろう。
■マンツーマンよりゾーンディフェンスで負担軽減を。
― では、キャンプ中に磨きこまれたというディフェンスについてもお話を伺えますか。
タカホフスキ
守備戦術の構築には2つの大きな問題があった。フォワードの守備スキルの向上とミッドフィルダーの意識変革だ。
まず、フォワードに守備のタスクを課すのはとても簡単だった。もともとフォワードの守備意識が高かったからね。だが、我々のチームのフォワードは意識はあるものの、プレーが少々雑だった。
炊事はレパートリーが少なく、うまくできあがらないとスネてしまう。精神的に未熟だったのだろう。
洗濯をしても、しわを伸ばさずに干す。
部屋の掃除をしても、コーナーを丸く掃除機をかけてゴミを残してしまう。
沐浴後、髪と体をふいても耳掃除を忘れる・・・。
これでは、ミッドフィルダーからすると、「下手な守備などしなくていい」と思われてしまう。
― 枚挙にいとまがありませんね。
タカホフスキ
そこで、こうした守備の漏れを発見する度、ミッドフィルダーが指摘をすることで一つずつ修正を重ねてきたという訳だ。
― なるほど。ではミッドフィルダーの意識変革とはどういった事でしょう?
タカホフスキ
チームは当初マンツーマンディフェンスを行なっていた。自分が担当すべき選手をひたすらマークするというものだね。ここでの問題は、ミッドフィルダーがマークにつきすぎてしまうことだった。
「このタスクは自分がやるもの」と思いこむとで必要以上に自己負担が増してしまっていたんだ。
特に従来ミッドフィルダーがやるものと世間的に捉えられてきた炊事に、その意識が顕著に現れていた。
そこでマンツーマンからゾーンディフェンスへと移行することにして、マークの受け渡しをスムーズに行なえるようにしたんだ。こうすることで、育児中の時間のある時に食材の下ごしらえをミッドフィルダーが行い、調理をフォワードが行なうといったことが可能になったんだよ。
― この守備戦術の移行に、フォワードのスキル向上が必要だったんですね。
タカホフスキ
Exactly!
― 最後にこれからリーグ参戦しようとしている人々に向けたメッセージをお願いします。
タカホフスキ
では、私のまだ短いフットボール人生の中で得た教訓を贈ろう。
“カギはボールが握っている。ボールを支配すれば、フッボールも支配できる。
しかし、ボールに支配されてしまうと、フッボールにも支配されてしまう。”だ。
みなさんの健闘をお祈りする。
※せっかくコメントを頂いているようなのですが、bloggerの不具合で表示も返信もできないでおります。
もし、よろしければ、takaho@gmail.comやgoogle+にご感想、ご意見頂ければ幸いです。
(でも、メールじゃ気軽じゃないんスよね。。)
(もとい初めての共働き保育園生活)
よく人生や仕事について「野球」を例にして話す人がいますが、
どうも育児生活はサッカーとの共通点が多いような気がしましたので、
4月からの共働き保育園生活とこれまでの育児生活を、サッカーに見立てて考えたいと思います。
(※以下、サッカーのインタビュー形式でお伝えします。)
■激戦区のSリーグで、いかにして戦うのか?
4月のシーズンインを前に、FCマエダがキャンプを打ち上げた。
FCマエダは今季、2013年4月より初の杉並保育園リーグ(通称Sリーグ)に参戦することになる。
昨今増えてきたとはいえ、34歳という年齢でチームを率いるテルマエ・タカホフスキは監督として遅咲きの部類に入る。
初のSリーグという舞台に、遅れてきた新人監督がいかなる戦略戦術を以って挑むのか。
東京都赤坂のクラブハウスを訪ね、その胸の内を聞いてきた。
― FCマエダの監督として初めてリーグを迎える率直なお気持ちを聞かせてください。
タカホフスキ
とても興奮しているよ。昨季、激戦区として有名なSリーグに昇格することができた。チーム史上初のSリーグで我々がどこまで通用するのか、早く実戦で試してみたいね。
― 昨季あなたのチームはミッドフィルダーが自陣にこもり守備を固め、カウンターでフォワードが得点を上げるという、典型的なカテナチオ戦術を取っていましたが、今期も同じ戦い方をするのでしょうか?
タカホフスキ
リーグに参戦する以上、得点力アップは重要な課題だ。最少得点を守り抜いて勝利を目指すのはとても難しい。今期はフォワードだけではなく、ミッドフィルダーも得点を上げられる戦術を取るつもりだよ。
■共働きに適したフォーメーションは「2-D-K」
― となると、フォーメーションは攻守のバランスに優れた「4-2-3-1」でしょうか?
タカホフスキ
いや。我々のチームでは「2-D-K」を採用していく。
記者によっては「1-L-D-K」と見るむきもあるが、数字の羅列自体に大した問題はない。
― 「2-D-K」・・・とは、初めて聞くシステムです。具体的にどういった選手配置を行うのでしょうか?
タカホフスキ
では、早速説明しよう。
(と、おもむろに記者のノートにフォーメーションを書き出す)
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※この間取りはイメージです |
2-D-Kは一見窮屈に見えるかもしれないが、布陣をコンパクトに保つからこそ生まれるメリットがある。そのメリットは大きく3つだ。
1つ目が、攻守の切替を早く行なえること。
2つ目は、狭いスペースで行なうからこそ、マークの受け渡しがスムーズになることだ。
まず、1つ目の攻守の切替について説明しよう。
夕食が終わるやいなや、プレイヤーは二手に分かれる。
一方は食事室に残り、まず食器の後片付けを行い、それが終われば速やかにお風呂の準備に移る。もう一方は寝床の準備、パジャマの用意と子供のあやし係だ。
この食事室を中心に、パッとスイッチを切り替えられる導線が埋め込まれている事。これが攻守の切替を早くしてくれるんだ。
そしてもう一つのメリットであるマークの受け渡しだが、この布陣であれば、どちらか一方が不測の事態にあっても、すぐに助けを求めることができる。これが2階と1階でスペースが分かれている布陣だったら、こうはいかないだろう。
私はこの「2-D-K」システムにおけるコンパクトな戦術を、名将の誉れ高いフース・ヒディング監督へのオマージュとして、「コレクティブ育児」と名づけているよ。
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敬愛するフース・ヒディング監督 |
ちなみに、残る一つのメリットは何でしょうか?
タカホフスキ
わからないかい?掃除のしやすさだよ。
ミッドフィルダーも攻撃に出る以上、守備のために自陣に戻るには長い距離を走らなければならない。そうした時、50mと5mでどちらが余力をもって次のプレーに移れるかは明白だろう。
■フォワードに最低限求められるタスクは「沐浴」。
― な、なるほど。ではこうしたコンパクトな布陣では、フォワードがチームに対して求められるプレーも変わってくるように思います。そこで、監督が最も重視するプレーは何でしょうか?
タカホフスキ
いい質問だ。
日本では長い間フォワードが点を取ればそれでよしとする風潮があったが、それもバブル崩壊後は通用しなくなっている。フォワードも前線からの守備が求められるようになった。
「子供と一緒に遊ぶ」「食器の後片付けをする」「洗濯物を干す」など色々なプレーがあるが、私が最も重視するのは「沐浴」だ。
― 沐浴・・・ですか?
タカホフスキ
沐浴のプレーは見落とされがちだが、非常に大きな意味を持っている。
そもそも、育児生活においては「育事」と「家事」の2種類がある。フォワードは「家事」を行なうことでミッドフィルダーをサポートしていると思いがちだが、私に言わせればそれは妄信にすぎない。
プレイヤーは試合中ずっとボールをドリブルし続けられるかい?
時にはボールを離してリラックスしたり、ボールを失ってはいけない責任感から解放されるべきだ。
― それと沐浴にはどんな関係があるのでしょうか?
タカホフスキ
沐浴がすぐれているのは、今述べたような「育事」プレーであるという事だ。
ミッドフィルダーからボールを預かり、フリーな状態にすることで、ミッドフィルダーはしばし休息を得ることができる。そしてフォワードはボールを返した後、風呂掃除へと自然に流れていくことができる。
ちなみに私のチームでは、風呂掃除後、洗面器や手桶を裏返しにして、水をちゃんと切るという細かな約束事を徹底しているよ。
― 約束事が増えるとチーム内に軋轢が生まれそうですが?
タカホフスキ
もちろん、最初は反発もあったさ。しかし、こうした事の積み重ねがチームの戦力を底上げすると信じて、今では納得してプレーしているよ。
■ゼロトップなど攻撃戦術は多様化
― フォワードに求められるタスクのお話の流れで、最近の攻撃戦術について聞かせて下さい。
ミッドフィルダーの得点力向上を企図した戦術を採用するチームが増えてきている中で、かつてのような1人のファンタジスタがゲームを決めるような時代は戻ってこないのでしょうか?
タカホフスキ
90年代前半まで、バッジョ、ロマーリオ、ストイチコフのような偉大なフォワードは守備のタスクから解放され、美しいプレーで幾度となくゴールネットを揺らし続けてきた。それも、多くのゴールをだ。
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ロベルト・バッジョ |
しかし、今の時代は違う。
守備戦術の向上で得点を決める事自体が難しくなる一方、経済状況の悪化も重なって、点を取れないフォワードは給料を下げるか、チームを追い出されるようになってしまった。
まったく、なんて時代だ!
こうした時代背景において、ミッドフィルダーの得点力が求められるのは自然な流れだろう。最近ではフォワードを置かない、ゼロトップ(専業主夫)という戦術も現れているほどに得点の撮り方は多様化している。一方でメッシのようにシーズンの史上最多記録を塗り替えるようなスペシャル選手は依然として存在しているから、そうした選手のいるチームは君のいうようなゲームができるんじゃないかね?
― ということは、フォワードの得点力が高く、フォワードに勝るとも劣らない得点力のミッドフィルダーがいるビッグクラブと中小クラブの差は・・・
タカホフスキ
ますます開いていくだろうね。ただ、我々のようなプロビンチャでも祖父母との同居などによってプレーのサポートを受けられるチームは、まだ恵まれているといっていいだろう。
■マンツーマンよりゾーンディフェンスで負担軽減を。
― では、キャンプ中に磨きこまれたというディフェンスについてもお話を伺えますか。
タカホフスキ
守備戦術の構築には2つの大きな問題があった。フォワードの守備スキルの向上とミッドフィルダーの意識変革だ。
まず、フォワードに守備のタスクを課すのはとても簡単だった。もともとフォワードの守備意識が高かったからね。だが、我々のチームのフォワードは意識はあるものの、プレーが少々雑だった。
炊事はレパートリーが少なく、うまくできあがらないとスネてしまう。精神的に未熟だったのだろう。
洗濯をしても、しわを伸ばさずに干す。
部屋の掃除をしても、コーナーを丸く掃除機をかけてゴミを残してしまう。
沐浴後、髪と体をふいても耳掃除を忘れる・・・。
これでは、ミッドフィルダーからすると、「下手な守備などしなくていい」と思われてしまう。
― 枚挙にいとまがありませんね。
タカホフスキ
そこで、こうした守備の漏れを発見する度、ミッドフィルダーが指摘をすることで一つずつ修正を重ねてきたという訳だ。
― なるほど。ではミッドフィルダーの意識変革とはどういった事でしょう?
タカホフスキ
チームは当初マンツーマンディフェンスを行なっていた。自分が担当すべき選手をひたすらマークするというものだね。ここでの問題は、ミッドフィルダーがマークにつきすぎてしまうことだった。
「このタスクは自分がやるもの」と思いこむとで必要以上に自己負担が増してしまっていたんだ。
特に従来ミッドフィルダーがやるものと世間的に捉えられてきた炊事に、その意識が顕著に現れていた。
そこでマンツーマンからゾーンディフェンスへと移行することにして、マークの受け渡しをスムーズに行なえるようにしたんだ。こうすることで、育児中の時間のある時に食材の下ごしらえをミッドフィルダーが行い、調理をフォワードが行なうといったことが可能になったんだよ。
― この守備戦術の移行に、フォワードのスキル向上が必要だったんですね。
タカホフスキ
Exactly!
― 最後にこれからリーグ参戦しようとしている人々に向けたメッセージをお願いします。
タカホフスキ
では、私のまだ短いフットボール人生の中で得た教訓を贈ろう。
“カギはボールが握っている。ボールを支配すれば、フッボールも支配できる。
しかし、ボールに支配されてしまうと、フッボールにも支配されてしまう。”だ。
みなさんの健闘をお祈りする。
※せっかくコメントを頂いているようなのですが、bloggerの不具合で表示も返信もできないでおります。
もし、よろしければ、takaho@gmail.comやgoogle+にご感想、ご意見頂ければ幸いです。
(でも、メールじゃ気軽じゃないんスよね。。)