非技術畑のおっさんが技術書典に行った話
技術はいかに記述できるか? プロジェクトの研修や講座を依頼されるようになってから一貫して持ち続けている「問い」があります。 それは、「技術はいかに記述できるか?」というものです。 研修も講座も時間が限られていて、そこでインプットできる量とアウトプットしてもらう量には限界があります。 参加者の皆さんの中には、その技術についての概念や知識を知ることができればそれでいい、という方もいらっしゃいますが、一方でのっぴきならない問題を抱えながら、実際にその技術を習得して、自分の仕事に活かしたい、仕事の問題解決に活かしたいという方もいます。 こうした(後者の)方々が研修や講座の時間外、つまり私が傍にいない状況で、技術習得の自学・独学を支援するにはどのようにすればいいのか? この問題意識が、「他者がその技術を習得できるようにするために、技術をいかに記述できるか?」という問い ——煎じ詰めれば、「技術はいかに記述できるか?」という問いにつながっているわけです。 2024年11月3日に開催された技術書典17は、上述の問いのヒントあるいは答えの例を探すことを目的に訪れたのでした。