白鵬関から学ぶ、「イヤイヤ期&自分で期」への対処法

2歳になる娘は「イヤイヤ期」、「自分で期」の真っ最中。
イヤイヤ期が出始めの頃こそ手をやいたものの、自分で対処法を見つけ乗り切ったつもりでいました。

でも、甘かった。。

イヤイヤ期には段階があって、私が乗り切ったと思ったのは中ボスで、現在は大ボスのような感じの、これまで積み上げてきた対処法が通じないレベルなのです。

これに「自分で期」が加わった事で、対応難易度がさらにレベルアップ。

この日も、娘にほとほと手を焼いてぐったりしていた私に、妻が声をかけてくれました。

「今の時期しっかり手をかけたら、3歳になった時、憑き物がとれたみたいにいい子になるから」


本当なのでしょうか・・・。

先日、こんなツイートも見つけました。

「イヤイヤ期」も度を超すと、無視したくなります。放置したくなります。
「自分で期」も朝の忙しい時期に起きると、先回りしたくなります。
(私が先にやってしまえば、とっても楽なので)

手をかけることの大切さはわかるのですが、心と体がついてこない。

ツライなぁと思いながら、ガツンと受け止めねばならないのでしょうか?
ぶつかっていくしかないのでしょうか?
それとも、受け止めることを回避し続ければ良いのでしょうか?

いえいえ、もっとこう柔軟にというか、しやなかになりたいのです。


そんな事を色々悩んでいた時、何年か前にNHKスペシャルで白鵬が取り組んでいた相撲の取り口のことを思い出しました。


■人間の大きさ、心の豊かさがあってこそ出来る立会い。「後の先」

白鵬は現役最多白星数を誇る横綱ですが、白鵬の取り口の特徴は一歩目の鋭い左足の踏み込みから始まる速攻型。
この取り口を、白鵬が角聖と崇められる元横綱・双葉山を研究する内に、「後の先(ごのせん)」と呼ばれる取り口に変えていったそうなのです。

「後の先」とは、双葉山の立会いのスタイルで、「一瞬遅れたように見えるのだけど、その実は相手をよく見て、自分に有利な形に持っていく」という難易度の高いもの。

「まず受ける」という恐怖心を克服する必要があり、人間の大きさ、心の豊かさがあってこそ出来る立会いなのです。



この取り口に挑んだ白鵬はこの頃双葉山の連勝記録69に挑んでいる真っ最中。

序盤戦は順調に白星を重ねた白鵬でしたが、63勝で記録がストップしてしまいます。

この連勝記録が途絶えた時のインタビューがこちら。

「後の先を自信を持って行った。張り手を受けて熱くなり負けられないという思いが出た。バランスを崩されたときに立ち直りきれなかった。」

まさに、今の私が受け止めねばならない言葉です。

娘の「イヤイヤ」や「自分で」に出くわしても、熱くなることなく、負けるもんかとも思わず。
朝の忙しい時間帯であって、こちらが先回りするのではなく、まずは娘の立会を受け止めてやろうと。
これぞ横綱相撲であります。

人間との大きさと心の強さでもってまずは受け止め、
そこから自らに有利な組み方に変えていく、
このおおらかさとしなやかさが大切なのだなぁと。

まぁ、自分は親としてはまだ前頭14枚目なので、横綱にはほど遠いですが。。



※イヤイヤ期関連の記事もよろしければご覧ください
・『イヤイヤ期から逃げずに向き合う10の方法
『「おーい、はに丸」にのせて、魔の2歳児との暮らしをつづってみる。』
『イヤイヤ期には「ごっこ遊び」を。』

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