東京ブロガーミートアップに参加してきたよ。 #tbmu

2014年9月10日に『第22回 東京ブロガーミートアップ』にという勉強会(イベント)に参加してきました。

本会については参加者の皆さんがレポート記事や感想記事を書いておられ、本会の運営体制や内容について議論を呼んでいるようです。

・イベントを開催するという事は人の時間を預かるということ→あまりにも素人仕切りの【第22回東京ブロガーミートアップ】

・東京ブロガーミートアップに参加した率直な感想

・東京ブロガーミートアップにつきまして #tbmu

・第22回東京ブロガーミートアップでのお詫びにつきまして #tbmu

上記のブログについているTwitterのコメント等を拝見して、色々な捉え方があるなぁと感じ入っておりますが、こうした議論が起こるのも、素人にせよセミプロにせよプロにせよ、イベント、セミナー、勉強会等の数がとても増えたことの証ではないかと思いますので、そのあたりの事を参加感想と合わせて書いておきます。

■イベントが増えた結果、ハズレがあって当たり前と思うようになった。

Facebookを開けば親しい友人から一度名刺交換しただけの人まで、イベント(※以下、勉強会やセミナーも含め「イベント」と総称します)のお誘いが届く毎日です。

今月だけで9件お誘いが来た。。

ピーティックスなどのサービスを使えば、ご丁寧にあなたにお勧めイベントを紹介してくれる世の中です。



こうして見てみると、ずいぶんイベントを気軽に開催できるようになったと思いませんか?

私はこれまで「すぎなみパン祭り」「子供服の物々交換イベント」等のイベントを企画開催し、
「うぉ~、人集まらねー!!」とヤキモキし、友人知人に拡散お願いメッセージやツイートを行い、
当日まで「これで運営大丈夫だろうか?」と何度も頭の中と現場でシミュレーションし、お腹の痛い思いをしてきました。

一方、ここ数年は月1~2回のペースで色々なイベントにも参加してきました。

個人的な感覚として、これまでは大手企業やその業界のリーダー企業、専業企業などが主催する勉強会やセミナー的なイベントが多かったのに対し、近年はこれまでは登場していなかったような中小企業やNPO等の団体、個人有志の集まりがイベントを開催するようになり、その数がとても増えてきたように感じます。

こうした多種多様なイベントが開催されるようになり、私自身イベントに参加する回数が増えた結果、イベントには参加費用の有無に関係なく、当たりはずれがあるという事をごくごく当たり前の事と受け止めるようになりました。
参加料金は無料、もしくは数千円のイベントに参加することが多いので、くじつきアイスやロト6を買うような感覚です。
(ちなみにロト6を買ったことはありません。無料イベントでも期待以上の収穫を得られるという意味で使いました)

当たりはずれがある事を前提とする事で、イベント登壇者のプロフィールはもちろん、その人のSNSやブログをチェックし、期待するものが得られそうかを結構入念に下調べするようになりました。

そして、自分が期待することをイベント前に確認しておくと、果たしたい目的はイベント全体のクオリティの高さ等ではなく、自分がどうしても登壇者の方に聞きたい質問をして答えてもらう事だけだったり、同じ悩みを持つ人と知り合いになることだったりします。
こうした目的が果たせれば十分なので、イベント全体の満足度よりも、個別の目的を果たすことに重点を置くようになりました。

それもこれも、イベントが増えてクオリティにバラつきが出ている状況下でのイベントの楽しみ方、満足度の上げ方の一つかなと思います。

まぁ、web社会が浸透するにつれ、みなさん釣りタイトルが上手になっていて、タイトルに釣られていったらグダグダイベントだった、という事はままあるので、それは時々腹たちますが。。


■勉強会の「勉強ハードル」を下げるご提案

で、今回のくじはどうったかと言うと、そもそもブログのマネタイズは考えていなかったため、特に悩みもなかったのですが、A8の方のお話を聞きたかったので、2,000円の参加費用で贅沢なケータリングを飲み食いし、A8の中の方とお話ができた事で十分満足でした。

ただ、現在私は『キロク学会』というWeb時代の記録×アーカイブ×コミュニケーションの可能性を共有する学びのコミュニティを主催するメンバーの末席を汚しており、イベントにおけるキロクというものが気になって仕方がないため、以下はこの視点から感想を述べたいと思います。

みなさんのご参加、待ってるゼッ!

本学会での私のテーマは、人々の記録、整理、公開といった一連の活動における悩みを解決したり、よりよい方法の模索、研究であることから、これまでいくつかのキロク関係のブログを書いてきました。

(以下、宜しければ後でお読みください)
・付箋を使ったキロク方法を実践してみたよ

・これからのキロクソリューションについて考える ~キロク学会のメモより

・キロク学会で新しいトークセッションの記録方法『話譜』を実践してきたよ

・ライブエンタメとしてのトークセッションと記録方法


こういった事を日頃考えているものですから、イベントに参加するといつも「キロク」の事が気になります。

イベントにおけるキロクというものについて、イベント主催者と参加者の悩み、不満には以下のようなものがあります。

主催者にとってはイベントの告知集客、開催で力尽きてしまうことが多いため、その活動内容を記録してブログやニュース等で公開したり、サイト内や社内でアーカイブする余力がない事が多いです。

参加者にとってはワークショップやセミナーのメモは取っても、それを咀嚼してブログなどに公開したいと思っても、メモが不十分であったり、「これはスピーカーの発言と間違ってないか?」という事が気になってブログに公開したいのにできない。イベントに参加し、自分で考えた事、勉強したことを発表できないといった悩みがあります。
また、キロクとは直接関係ありませんが、スピーカーが時間を守れず話が長くなってしまったり、司会者のファシリテートがイケてなかったりするせいで、本来あった質疑応答の時間がなくなってしまうといった不満もあります。

で、キロク視点からの本ミートアップはどうだったかというと、イベント終了後にツイートしておりました。


私はスプレッドシートでセミナー等のメモを取っているのですが、今回の会のテーマは「ブログのマネタイズのお悩みについて」だったものの、ライトニングトーク(以下、「LT」)後は既に終了予定時刻を過ぎていたこともあり、発表されたお悩みについての相談などは行われず会は終了していました。

ただ、ツイートにあるように、会場を片づけている最中にそこかしこで歓談されているグループがあったので、多分その場でお悩み相談などは行われていたのでしょう。

イベントの開催レポートは既に主催者の方などを中心に行われておりますが、「キロク」という視点では、本ミートアップで発表されたLTのスライドを(了解をとれた方だけでも)スライドシェア等に上げてリンクをまとめておいたり、LT毎の参加者の感想等をまとめておいたりすれば、参加者はもちろん、運悪く参加できなかった方々の”勉強”になったのではないでしょうか。

こうした賛否含めた意見や提案が、ブログだけでなく、直接主催者の方にお話できたりすると、さらに良いイベントになっていくように思います。


■余談だが

イベントが増えて当たりはずれが多くなってきた中、イベント主催者やイベントの評価(参加者のブログ等)が集まる場所があるとハズレくじを引く可能性を抑えることができるのではないかと思った。。

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