自分の価値観や好みに合わない娘のこだわりに救われた話
小2のジージョは非常にこだわりが強く、自分がこうと決めたら親が甘く厳しく言っても頑として譲りません。
ある日、家族で観劇に出かけることがありました。このときジージョは自分の全財産が入った小銭がジャラジャラ音を立てる財布を持っていくと言って聞きませんでした。
財布を持っていかなくてもジュースやお菓子は買ってあげると言っても聞かず、必要な分だけのお金を持っていけばと言っても聞きません。
結局好きにしなさいと言ってジージョが財布を持ったかどうかは確かめず車に乗り込みました。
本当にこの子はなんてこだわりが強いのかと、自動車のなかでぼんやり思っていたとき、妻が「しまった!」と大きな声をあげました。
駅近辺の駐車場は200円から300円の小銭をピッタリ入れる必要があり、妻が自分の財布には小銭がないことを思い出したのです。私も小銭を持っていません。
途中で車をとめてお金を崩していると電車に間に合わないかもしれない。
そのときジージョが「おかねあるよ」と言って、自分のリュックから小銭がたっぷり入った財布を取り出しました。
ジージョのファインプレーに「ありがとう」と言い、同時に恥ずかしくも申し訳なくもなりました。
自分が「余計なこだわり」と否定的に応じていたものに助けられたわけですからバツが悪いったらない。
自分の価値観に合わないものを排除してはいけないと、今回もまた反省したのです。