高崎線の四人ボックス席で帰るプロジェクト 前編

(前口上)
家が行田にあるかぎり
東京に会社があるかぎり
乗らねばらぬ高崎線
一人孤独な帰り路(じ)の
友を探して幾星霜
聴いていただきましょう
『高崎線の友探し』!



上野発の下り列車 のった時から
高崎線は酒の香(か)が
北へ帰るおやじ達は 誰も無口で
プルタブあく音 きいている
四人がけのボックス席に乗り
噫気の音(ね)が聴こえ 泣いていました
ああ 募る共に帰るひと



埼玉県行田市に移住してはや一年。
以来、帰りの高崎線に乗りこむと、缶ビールや缶チューハイのプシュ!プシュッ!とあく音が聞こえる。電車が浦和、大宮、宮原、上尾駅と下るにつれて席があく。すると四人がけのボックス席のおじさんたちは靴を脱ぎだして、くたびれた靴下を前の席に投げ出す。

この民度の低さを目の当たりにして以来、出先の打合せを夕方にセッティングし、酒を飲みたくなる時間帯よりも早く直帰することを試みるようになった。とはいえ、毎日そうした機会は訪れない。

この時間を・・・。
誰か志を共にする人と一緒に、
語らいながら帰ることができたなら・・・。

そんなことを願って、セミナーや勉強会で壇上に立つ機会があれば、いつもこのシートをスライドの最後に入れて、一緒に高崎線で帰ってくれる人を募っていた。



しかし、大宮から先だけでも70万人ほどの働き人を乗せる高崎線であっても、一緒に帰ってくれる人は現れなかった。

それから約一年。

ついに。

ついに。

拙著『予定通り進まないプロジェクトの進め方』とコミュニティマーケティングをテーマにした勉強会に参加してくれた方が、一緒に帰りましょうと言ってくれた。




これならグリーン車で二人並んで座ることができる。

山溜穿石。愚公移山。

私は心底嬉しかった。

しかし、ここはもう一つ上を狙いたい。
先の塁を狙う姿勢を見せなければならない。

そう。

四人掛けのボックス席である。



ここを占有して初めて、会稽の恥を雪ぐことになるのである。


というわけで、高崎線に乗って帰宅されている皆々様。

7月24日(火)20:14上野駅始発でいっしょに私たちと帰りませんか?

念のため、時刻表のリンクは下記をご覧下さい。


残りお二方のご参加。

心よりお待ちしております。

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