『なんで?プロジェクト』を始めます。

物事の「なぜ」を知るまで人は納得しない ―アリストテレス


アーネ(現6才)が4才頃から発し始めた「なんで?」が気になって以来、記録できた「なんで?」は159になりました。
(参考 4歳娘が「なんで?」と質問したこと100選 )

アーネが発した「なんで?」には、様々なものがあり、大人からすれば当たり前のようなことであっても、知ってるようで実はよくわかっていなかったり、答えは知っていてもその理由や構造などを理解していなかったりするものがたくさんあります。

子どもの「なんで?」には、そうした大人が知らないうちに持ってしまった前提、固定概念、慣習、スキーマを、疑い、覆し、バラしていく力があります。

それは、あらゆるイノベーションが起きる源泉だと考えます。


子どもが発した「なんで?」をキッカケに、大人はイノベーションのヒントを得ることができます。
言い方を換えれば、子どもが「なんで?」と問うことのできる力を育むことは、子どもが将来イノベーションを起こす可能性を拡げることになります。

また、子どもが感じた「なんで?」には、行動を起こさせる力もあります。
(参考 「問い」は「行動」を起こすためのエンジン 


『なんで?プロジェクト』は、こうした子どもの「なんで?」を写真やビデオ、テキストで記録します。
子どもが向けた好奇心から集めた「なんで?」をキッカケに、オトナが適切に応対しながら、問いをつくり、問いをひらいていくことで、子どもの良い問い、良い質問をつくっていくことができるようにしたいと考えています。

なんで?と感じたら、様々な視点から観察し、実際に動かし、問いを立て、行動し、振り返り、また新たな問いを立てることの楽しさ、その方法を子どもに伝えていきます。

それを親子間に留まらず、世のなかの人びとや企業と共有することで、イノベーションのヒントを得たり、私たちの暮らしをより良くしていく活動につなげたりすることに活用します。


2018年度は、埼玉県が開催する子ども向けイノベーションワークショップイベントに出展。
11月10日(土)に大宮ソニックシティ(さいたま市)。11月25日(日)にウエスタ川越で、「なんで?」を写真を撮って集めるワークショップを開催します。
子どもたちが撮った「なんで?」は、その対象となるモノやコトをつくったり、売ったり、使ったりしている企業や団体に届け、2019年3月に子どもと大人がそれらの「なんで?」について問い、考え、交流するカンファレンスも行います。

この『なんで?プロジェクト』を始めるにあたり、そのプレイベントを、2018年7月29日(日)に、本プロジェクトに協賛してくださる富士フイルムイメージングシステムズ(株)のワンダーフォトショップで開催します。
今、子どもを育てていて、子どもの「なんで?」に興味をもっていたり、可能性を感じたりしている方がいらっしゃいましたら、一度参加してみませんか?

イベントの詳細・お申込みは下記よりご覧頂けます。

http://nande.ws/


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