スキーマを変化させるところに、イノベーションやビジネスアイデアのヒントがある。

ジージョがハイハイを始めようとした時期に、アーネがおかあさんといっしょのお姉さん役よろしく、

「いぃ?ジージョ、みててー。」

と言って、「ハイハイの仕方」を教えていたことがあります。

「ぺターンとうつぶせになるよ~」
「あしをおって~(足を畳むとお尻が上がる)」
「てをつきま~す」
「あ、すきなてでいいからね~」
「つぎにおなかをうかせるよ~」

とまぁ、こんな感じで、ジージョにやって見せ、話してハイハイの仕方を伝えていました。


私たちは普段、歩いていても、会社の机に座り立ち上がったりしていても、一つ一つの手順を意識しているということはありません。
ほとんど無意識にその手順をふんで、その行為を実行しています。
ハイハイに関してもそうなんでありましょうが、アーネはその手順を未熟ながら一つ一つバラしてジージョに伝えていたわけです。

ところ変わって、料理をつくる手順というのは、フライパンを振るとか菜箸でかき混ぜるといったことは無意識に行っていますが、◯◯を何グラム入れて、その後に◯◯分蒸すという情報については、なかなか無意識に行うという訳にはいきません。記憶することも難しいので、脳みその外に(意識的に)記録しておいたほうが良い、ということになります。

アーネが妻とテレビを見ていた時に、ラムネのレシピを紹介していたので、妻が記憶していた内容を、アーネが「わすれないように、かみにかいておく」と言って書いたのがこちらのメモです。


私たちが暮らし、仕事をしている中で、意識的に行うことと、無意識に行っていることがありますが、
かなりの程度、無意識に行っているのではないかと思います。

ここで「意識的」になりたいのは、無意識に行っているということは、その方法・手順を疑っていないということとも言えます。
すなわち、固定概念や思い込みができあがってしまっている。

このスキーマというもの。
一つ一つの工程や手順をつまびらかにして、有形無形のツール、技術、手段によって代替させたり、構造を変えたりするところに、ビジネスチャンスが埋まっているように思います。

アーネのお姉さん役とレシピからずいぶん飛躍してしまいましたが、親バカが最前線からお伝えしました。

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