子どもは何歳から「時間をあらわす言葉」を理解するの?
アーネが4才の頃のことです。
ある日私が日記に、「アーネといっしょに国立科学博物館にいく」と書いていたのを見て、
「なんてかいてあるの?」と聞くので、文字通り伝えると、
「いく、じゃなくて、いった、じゃん!」
と言ったのです。
日本語文法の「タ」には、過去以外の意味もあるとかなんとかという難しい話は主題ではなく、
アーネの頭の中に、いつの間にか「タ」は「自分が過去体験したことを表す言葉・表現」と植え付けられていたことに興味が湧くのです。
似たようなことが他にもありました。
アーネが大叔母の荷物に同封する手紙で、
「荷物が届くので手紙を見てね」ということを書こうとしていた際、
「にもつがおばちゃんのところにとどいているから、“とどく”じゃなくて“とどいた”だよね?」
と私にたずねました。
アーネは今・現在この手紙を書いている。
書いている手紙はこの後・未来におばちゃんの所に届く。
おばちゃんが手紙を見るのは、荷物が届いて、開封した後だ。
アーネにとっては「未来の過去」を頭の中に描いて、そう表現したのかどうかはわかりませんが、
なんかスゴイことだと感じるのです。
試しに、こんな質問をしてみました。
1.あした、えんそくにいきました。
2.きのう、えんそくにいきます。
3.きょう、えんそくにいきます。
このうちの言葉で間違っているのはどれ?と聞いてみると、1と2が間違っていると答えます。
なんで?と問うと、
「きのうっていうのは、むこうっかわにあるじゃん(と、左側を指さしました)」
「むこうっかわにあるんだから、“いった”じゃん」
と答えました。
誰かが学校の授業のように教えた訳でもないのに、「むこうっかわの出来事は、“◯◯た”と表現するのだ」というルールを獲得しているということが、なんでそうなっているのかわからないんですが、スゴイんだと感じます。
以上、親バカが最前線からお伝えしました。