5才と1才のパチパチ ~「共通する音」の「ジェスチャー」でコミュニケーションを取る

妻が5才と1才(正確には4才8ヶ月と0才8ヶ月)の娘をお風呂に入れていた時、アーネの髪の毛を洗おうとして、シャンプーの泡が目に入ってしまって、妻がアーネに、

「シャワーを目にあててパチパチしてごらん」

と言ったところ、一緒にいたジージョが手をパチパチしたんだそうです。
この話を聞いて、アーネにも同じようなことがあったのを想い出しました。

『大真面目で親バカな、娘のコミュニケーション力に関する考察』

この記事では以下のようなことを書きました。

・娘と散歩中に鳥が鳴いていたので、「鳥がピッピッて鳴いてるね」と話しかけると、娘が自分のおなかをツンツンと指さした。

・ピッピッと聞いておなかを指さしたのは、Eテレの子供番組の『わ~お!』という踊りで、指で体を「ピピピのピ」と言いながら指をツンツンする振付があり、娘がそれを好きだったから。

・まだ言葉を話せない娘が、「共通する音」の「ジェスチャー」でコミュニケーションを取ろうとしたことに驚き、感動した。


今回、アーネとジージョのパチパチの話を聞いて、自分がどうしてこのようなことに感動したのか考えてみると、乳幼児が自分の持ち合わせの知識を総動員し、工夫をしてコミュニケーションしていることに驚き、感心し、健気さまで感じてしまうからでありましょう。

ジージョは今1才3ヶ月になりましたが、生まれてから今まで、オッパイを飲みたい、ご飯を食べたいという意思表示をその時の自分にできる手段で伝えようとしてきました。
そして、アーネは5才になり、ただストレートに「あれを食べたい」と言うだけでなく、遠回しな言い方もできるようになりました。
時系列でみると、以下のような流れになります。

0才 泣く

0才7カ月~ (妻が教えたベビーサインで)手のひらを上にあげてにぎにぎする

0才8ヶ月~ 手をパッチンして親に見せる

2才 「おなかへった」、「あれたべたい」と言う

3才 「アーネは◯◯◯(食べ物の名前)がすきなんだー」と遠回しに言う

4才 遠回しの言い方に拍車がかかる。
夕食を先に済ませたアーネが、帰宅して食事を始めた私に向かって、お皿の料理を見て、
「パパ、◯◯◯(食べ物の名前)っておいしんだよね」
「◯◯◯はサラダにもつかうんだよ」
「◯◯◯ははたけでできるんだー」などと、さんざん言ってから、私に「なにがしたいのか言ってごらん」と促され、
「おあじみしたい・・・」と言う。

・・・とまぁ、こんな感じで自分の意図を伝えようとするのは、たいへん興味深いことであります。

私はプロジェクトマネジメント、プロジェクトエディティングを生業としておりますけれども、常に「限られたリソースを総動員して動く」ということが、乳幼児のコミュニケーションに通じて、こみあげるものを禁じ得ない今日この頃であります。

以上、親バカが最前線からお伝えしました。

ジージョの「ありがとうございます」ポース(ウソ)

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