杉並区保育園検索マップを企画、公開しました。

こんにちは、杉並区阿佐ヶ谷に住んで8年が経ちます前田です。

待機児童問題で全国的に話題になったことが記憶に新しい杉並区ですが、この問題解決の一助になればと思い、私が所属する株式会社antsで開発した簡単マップ制作ツール≪GIZMO SPOT≫を使用し、杉並区の保育施設検索マップを企画、開発しました。

2013年11月1日から杉並区役所ホームページで公開されています。

「杉並区保育施設検索マップ」


このエントリでは企画背景や機能の紹介を致します。

■保育園選択の幅を広げてみよう。

作った理由は2つです。

1つ目は、
通勤の利便性を最重要視した結果、倍率の高い園に申し込み、選に漏れてしまった。
通勤方向とは違っても、自宅に近い所で探したり、子供の体力向上等を目的に、園庭の広さから探すといった他の条件で選べばよかったという声を聞いたため。

もう1つが、
「とにかく保育園に入れなければ!」と焦る気持ちのあまり、
目についた保育園すべてに応募した結果、内定した園が自宅から遠かったため辞退したとか、
下見を車で行ったため、いざ徒歩や自転車で通ってみたら、実際は遠かったといった失敗談を聞いていたため、です。


そこで、
・区内の保育施設の位置情報をわかりやすく地図上に表示し、
施設区分、園庭面積、延長保育時間など、多様な項目から検索できるようにすることで、

区民の保育施設を選択する“幅”を広げ、入園率の(ちょっとでも)向上(=待機児童数減少)につなげることを企図しました。



■リスト表示には限界がある。

このマップについて説明する前に、現在の杉並区の保育施設検索状況を見ておきましょう。
区の公式サイトでは、トップページに「保育ホッとナビ」というバナーを置いて、保育に関する情報を一まとめにしています。

http://www.city.suginami.tokyo.jp/

そこから保育施設である「認可保育園(公立、私立)」、「認可外保育施設」、「区立子供園・認定こども園」の情報ページにそれぞれリンクできるようになっています。
このコンテンツは2012-13年の待機児童問題発生以降に行われているようで、こうした取り組みを一早く行っているのは素晴らしい事だと思います。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/guide/guide.asp?n1=30&n2=400&n3=25



そこから、「認可保育園」のページに行くと、以下のようなページが表示されます。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/guide/guide.asp?n1=30&n2=400&n3=100#kuritsuhoikuen



ただ、これだと地理、位置関係がわかりにくいです。

施設を選ぶにあたって、認可保育園一本であるならともかく、
その他の条件で他の施設でも良い場合、自宅から近い場所を選ぶにあたって、違う施設区分の情報も一度に見たくはならないでしょうか?


ちなみに、トップページに置かれている「施設案内」バナーをクリックすると、以下のようなページが表示され、施設区分や住所等で保育施設を検索できるのですが、検索結果はリスト表示されるのみで、ここでも地理、位置関係がわかりにくいです。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/home/home.asp?homeclass=0580&class=05




そこで、Googleマップとスプレッドシートを活用し、区内の保育施設を一括マッピングし、

・施設区分(公立、私立など)
・住所
・敷地、床、園庭面積
・開所、閉所、延長保育時間
・年齢別の定員数

といった項目からGoogleマップ上で保育施設を検索、表示できるようにしました。

それが、こちらのマップです。




◆特徴:
・対象年齢、園庭有無、延長保育時間などの項目から、保育施設を探すことができます。
・自宅住所を設定して自宅に近い保育施設を探すことができます。
・保育園周辺の小児科医院を表示することができます。


地図で表示し、多様な項目から検索できるようにする事で、わずかながらでも保育施設選択の幅を広げたり、そうすることで入園可能性が上がることに役立てば嬉しいです。


これは私の希望でしかありませんが、今後は保育園周辺の公園情報の追加や、自身(保護者)の保育の価値観や就業条件などに合わせて、園選びをサポートしてくれる機能なども追加していければ、より良いソリューションになるのではないかと考えています。


「GIZMO SPOT」や本「保育施設検索マップ」に関するご意見やお問い合わせは、下記アドレスまでお送り頂ければ幸いです。

takaho78@gmail.com

このブログの人気の投稿

オラリティとリテラシー。~子どもが世界を知る二つの経路

著者が解説『プ譜』とは何か?概要とテンプレートを紹介します(動画あり)

高崎線の四人ボックス席で帰るプロジェクト 後編