問題を解きやすいように、問題を変形させる。

アーネ(6才)はごっこ遊びが大好きです。
保育園ごっこ、病院ごっこ、31アイスクリームごっこ。先日は学校ごっこをしました。

「こくごとかさんすうをべんきょうするんだよね!」と言うので、この日は国語の勉強ごっこをすることにしました。

適当に頭に浮かんだ「かける」、「あける」、「ポロポロ」、「パチパチ」といった単語を口にして、

「この言葉を使って、文をつくってください」

という問題をアーネに出します。


この問題にとりかかったアーネは、

「なにをあける、を、かんがえないといけないんだよなぁ」

といったような意味のことを口にしました。

「あける」には、開ける、空ける、明けるという意味がありますが、この時のアーネは、下の写真の文をつくりました。

「を」が「お」になっていて、「け」が鏡文字になっている

ごはんをぽろぽろこぼす、ていっしゅをくしゃくしゃまるめる

どんな文をつくったかというのは、私にはそれほど重要ではなく、ハァ~ッと思ったのは、
「あける」という言葉が、「なに(を)」という物体と、「あける」という行為がセットになっていて、その「なに」を、「かっこ( )」にして、考えようとしたことです。


私は「あける」という言葉を口に出しただけで、国語ドリルの穴埋め問題のように、「(  )をあける」とは書いていませんでした。

それをアーネは、自分の頭の中で、文をつくりやすいように「かっことじ」の問題にした、ということに驚くのです。

問題を解きやすいように、問題を変形させる。

子どもの持つprimitiveな原○○力に、プロジェクトを進めていくためのヒントを垣間見ます。

以上、親バカが最前線からお伝えしました。

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