贈るなら 運命変える プレゼント
両親、子ども、妻、友人の誕生日プレゼントにはいつも悩まされます。
贈る相手が欲しいと思っているモノがわかれば楽チンですが、欲しいと思っているモノをそのまま贈るというか、そもそも相手に「何が欲しい?」と聞くのが、自分はあなたのことをあまり考えていないです、と言っているような気がして、どうにもイヤなのです。
直接聞くのがイヤなので、他にできる手段としてはその人の趣味や最近の動向(◯◯を始めたとか体験したとかいうもの)や、何かの折に「欲しいなぁ、いいなぁ」と言っていた記憶を掘り起こしたり、その人のSNSを見にいったりすることもできますが、そのための情報収集も楽ではありません。
また、贈るからには相手に喜んでほしい、おいしく食べてほしい、うまく使ってほしいといった気持ち、すなわち「やっぱり私のことをわかってくれている!」と思ってほしいエゴも見栄もあります。
子どものプレゼントなら、普段いっしょに暮らしている分、あれ欲しいこれ欲しいという情報が手に入るものの、安易にキャラクターものはあげたくなく、スケートやりたいなぁと言っていたらスケート靴。お医者さんになりたいなぁと言っていたら聴診器(?)といったふうに、できればそれによって人生が拓けるようなプレゼントをしたいと思うのも親のエゴであります。
かように私はプレゼント選びに毎度四苦八苦しておりますが、情報が限られている中でできるプレゼント選びの方法として、その人のキャラクター(その人らしいと感じるもの)でプレゼントを選ぶという方法があります。
今日のブログはそんな選び方をしたプレゼントに関するエピソードです。
私の友人のS君は、中国留学時代に知り合い、私は東京、S君は大阪に戻ってからも、お互いに誕生日プレゼントを贈りあって来ました。S君はサッカーや歴史、何より読書が好きな人だったので、誕生日にはそうした書籍を選んで贈っていました。
ただ毎年書籍ばかりでは芸がない。時々、本を軸に革のブックカバーなどを贈りました。
ある年、本関連でコレと思えるプレゼントを選べなかった私は、歴史が好きで、サッカーのゲームでは自分が選手を動かすタイプのものではなく、「サカつく」というシュミレーションタイプのゲームが好きだったところから、アナログのボードゲームなんかがいいんじゃないかと思い、『カルカソンヌ』というドイツのボードゲームを贈りました。
この「歴史」、「シュミレーション」といった情報から、「ボードゲーム」にジャンプする方法がわかると、プレゼント選びが劇的に面白く、楽しくなるように思いますが、まだよくわかりません。
そうしてカルカソンヌを贈ったのが2008年か2009年だった頃。
それからプレゼントのやり取りは毎年からだんだん間があいてきて、2015年も終わろうとする頃に
S君からメールがありました。
めちゃくちゃ長いので要約すると、
・S君は昔からボードゲーム(日本製かアメリカ製)が好きで、中学生の頃までよく遊んでいた。
・それ以降はその遊びも途絶えて久しく、カルカソンヌが送られるまでボードゲームのことは忘れていた。
・カルカソンヌをプレイして以降、ドイツのボードゲームを調べ始め、他の種類のゲームも買うようになった。
・新作を買うと、自分でもゲームを作るようになった。
・引っ越した先の街に、ドイツのゲームを中心に遊べるカフェがあった。
・そこで、自作ゲームを披露して、仲間から評価してもらうようになった。
・S君のつくるゲームは「ちょっと他にはない」ゲームが多く、面白いからたくさん作って売ってみれば?という話になった。
・東京や大阪で開催される「ゲームマーケット」というイベントで売るようになった。
・コアファンがついて、今ではゲームデザイナーとして、ボードゲーム界でも名が知られてきている。
といったことでした。
メールを読みながら、何度「え!」、「なんで?」、「マジか!?」、「ウソやろ~」とつぶやいたかわかりません。
仕事でミスったことに対する叱責やクレームメールを読んで震えた経験はありましたが、喜びと驚きのあまり震えたことはありませんでした。
●最新作『フィルムを巻いて!』
自分の娘たちにもこんなプレゼントをしたいものだと思いつつ、プリンセスソフィアのデュプロブロックを買い与えてしまう親バカが最前線からお伝えしました。
贈る相手が欲しいと思っているモノがわかれば楽チンですが、欲しいと思っているモノをそのまま贈るというか、そもそも相手に「何が欲しい?」と聞くのが、自分はあなたのことをあまり考えていないです、と言っているような気がして、どうにもイヤなのです。
直接聞くのがイヤなので、他にできる手段としてはその人の趣味や最近の動向(◯◯を始めたとか体験したとかいうもの)や、何かの折に「欲しいなぁ、いいなぁ」と言っていた記憶を掘り起こしたり、その人のSNSを見にいったりすることもできますが、そのための情報収集も楽ではありません。
また、贈るからには相手に喜んでほしい、おいしく食べてほしい、うまく使ってほしいといった気持ち、すなわち「やっぱり私のことをわかってくれている!」と思ってほしいエゴも見栄もあります。
子どものプレゼントなら、普段いっしょに暮らしている分、あれ欲しいこれ欲しいという情報が手に入るものの、安易にキャラクターものはあげたくなく、スケートやりたいなぁと言っていたらスケート靴。お医者さんになりたいなぁと言っていたら聴診器(?)といったふうに、できればそれによって人生が拓けるようなプレゼントをしたいと思うのも親のエゴであります。
かように私はプレゼント選びに毎度四苦八苦しておりますが、情報が限られている中でできるプレゼント選びの方法として、その人のキャラクター(その人らしいと感じるもの)でプレゼントを選ぶという方法があります。
今日のブログはそんな選び方をしたプレゼントに関するエピソードです。
私の友人のS君は、中国留学時代に知り合い、私は東京、S君は大阪に戻ってからも、お互いに誕生日プレゼントを贈りあって来ました。S君はサッカーや歴史、何より読書が好きな人だったので、誕生日にはそうした書籍を選んで贈っていました。
ただ毎年書籍ばかりでは芸がない。時々、本を軸に革のブックカバーなどを贈りました。
ある年、本関連でコレと思えるプレゼントを選べなかった私は、歴史が好きで、サッカーのゲームでは自分が選手を動かすタイプのものではなく、「サカつく」というシュミレーションタイプのゲームが好きだったところから、アナログのボードゲームなんかがいいんじゃないかと思い、『カルカソンヌ』というドイツのボードゲームを贈りました。
この「歴史」、「シュミレーション」といった情報から、「ボードゲーム」にジャンプする方法がわかると、プレゼント選びが劇的に面白く、楽しくなるように思いますが、まだよくわかりません。
そうしてカルカソンヌを贈ったのが2008年か2009年だった頃。
それからプレゼントのやり取りは毎年からだんだん間があいてきて、2015年も終わろうとする頃に
S君からメールがありました。
めちゃくちゃ長いので要約すると、
・S君は昔からボードゲーム(日本製かアメリカ製)が好きで、中学生の頃までよく遊んでいた。
・それ以降はその遊びも途絶えて久しく、カルカソンヌが送られるまでボードゲームのことは忘れていた。
・カルカソンヌをプレイして以降、ドイツのボードゲームを調べ始め、他の種類のゲームも買うようになった。
・新作を買うと、自分でもゲームを作るようになった。
・引っ越した先の街に、ドイツのゲームを中心に遊べるカフェがあった。
・そこで、自作ゲームを披露して、仲間から評価してもらうようになった。
・S君のつくるゲームは「ちょっと他にはない」ゲームが多く、面白いからたくさん作って売ってみれば?という話になった。
・東京や大阪で開催される「ゲームマーケット」というイベントで売るようになった。
・コアファンがついて、今ではゲームデザイナーとして、ボードゲーム界でも名が知られてきている。
といったことでした。
メールを読みながら、何度「え!」、「なんで?」、「マジか!?」、「ウソやろ~」とつぶやいたかわかりません。
仕事でミスったことに対する叱責やクレームメールを読んで震えた経験はありましたが、喜びと驚きのあまり震えたことはありませんでした。
そんなS君のホームページと最新ゲームはこちら。
●ホームページ
http://saashiandsaashi.tumblr.com/●最新作『フィルムを巻いて!』
自分の娘たちにもこんなプレゼントをしたいものだと思いつつ、プリンセスソフィアのデュプロブロックを買い与えてしまう親バカが最前線からお伝えしました。