砂場と銭湯で、地域コミュニティを育てるご提案

3歳児の娘との休日は、もっぱら公園の遊具で遊びまわり、泥だんごづくりにいそしんでおります。


毎回光る泥団子を作ろうとして、完成を待たず娘に破壊される日々ですが、どの公園の砂場も泥だんごを作るのに適してる訳ではありません。


少し掘り起こせばしっとりした砂が出て、砂場周辺には砂利の少ない乾いた白砂があるというのが理想。

ただ、砂質うんぬんの前に、入りたい砂場、入りたくない砂場というものがあります。

砂場にゴミが落ちてる。

掘ったら犬猫のフンが出てくるとか論外。

杉並区には「すぎなみ公園育て組」という、地域の方が区立公園で、清掃や植栽の手入れなどの活動を自主的・主体的に行い、区がこれを支援する制度があります。

地域の方が公園とのかかわりを持つことで、地域の連帯感を高めることや公園利用のモラルを向上させること、地域に親しまれ愛される公園に育てていくことを目的にしているそうですが、入りたい砂場をこうした方々が手入れをしてくれているのかまでは調べていないのでわかりません。

ただ、こうした方々の手入れに着たいするまでもなく、期間限定でも泥だんごを作りたい親子をこの活動に組み入れれば良いと思んですよ。

娘ができるまで、公園なんてスルー。

眼中にありませんでしたが、娘ができてからはこんなにありがたい遊び場はないわけですね。

私はこれまで学校教育コーディネーターすぎなみ学倶楽部の運営委員などとして杉並区に関わってきたので、一般的な20代、30代の方々に比べて関与度は高かったかも知れませんが、それは施策レベルの話であって、地域コミュニティや生活レベルでの関与度は非常に低かったです。

そんな人間が、地域コミュニティに最も密度高く触れ、自分事として関与し始めるのは子育て期をおいて他にないのですから、そのコミュニティなりそれを形作るハードとソフトに対して、よくあって欲しいと願う気持ちは強いです。


じゃあ、今週末から行く先の公園で掃除して来いよ、と言われても世の中インセンティブがあった方が物事が動くので、区内の銭湯と協業して以下のようなインセン企画はいかがでしょうか?


■公園で遊んだら銭湯へGO!

これは昨年の夏のことですが、自転車で公園をはしごしてたどり着いた「なりむね児童遊園」で遊んでいた時、ふと顔を上げると、成宗湯という銭湯があったのです。

公園の遊具で遊びまわり、泥だんごを作って汗べったり砂だらけになっていた親子二人は、着替えもタオルもシャンプーも持っていませんでしたが、広々とした4種の風呂に入り、風呂上がりにヤクルトを飲んで帰宅したのです。

風呂が気持ちいいのはもちろんですが、銭湯に入って帰るメリットは、夕飯を食べたら寝るだけなので、その後がめちゃくちゃ楽なのです。
(風呂でスキンシップとか入浴剤メーカーが提案しておりますが、三十路後半の私にはけっこうな苦行なのです)

以来、私は夜の育児が楽になることに味をしめ。
娘は風呂上がり後のヤクルトに味をしめ。

今年に入ってからも3度ほど成宗湯に行きました。

という訳で、公園後の銭湯は子育て中の家庭にとってのゴールデンルートなので、公園清掃に協力したら、銭湯のヤクルト券がついてくるとか、幼児の入浴料がタダになるとか、そんな施策を自治体と各銭湯様がご検討頂ければと思います。


地域社会の入り口としての公園。
地域社会のハブとしての銭湯って、けっこう相性がいいように思うのですが。


■余談だが
銭湯は温泉と違って、備え付けのシャンプーなどはないので(番台などで売ってます)、必ずタオルとシャンプー類は持参しましょう。
(※ある所にはあるそうです)

このブログの人気の投稿

オラリティとリテラシー。~子どもが世界を知る二つの経路

著者が解説『プ譜』とは何か?概要とテンプレートを紹介します(動画あり)

高崎線の四人ボックス席で帰るプロジェクト 後編