アクティブシニアと地方新聞のためのキロクサービス
私の父は卓球が趣味なのですが、一昨年に定年退職して以降、ちょくちょく「今日は団体戦で優勝した」とか「個人戦は3位だった」等とメールを送ってくる回数が増えたので、どのくらい大会に出場したのか聞いてみました。
「51大会やで」
“試合”ではありません。“大会”です。
51回ですからほぼ毎週参加している訳ですが、実質はもっと開催されているそうで、参加大会は県内(地元は三重県です)だけでなく、愛知、静岡などの東海地方から、果ては神奈川平塚、四国愛媛にまで遠征しているそうなのです。
まさにアクティブシニアという言葉がピッタリなのですが、先日帰省した際には昨年出場した大会の中から、自分でビデオカメラをセッティングして録画したベストゲームを延々見せられました。
せっかく録画しているなら、戦績メールと合わせて、一年分の戦績データを送ってもらってビデオ編集してあげたくなります。
で、この試合ビデオと戦績メールを見て思いだした事があります。
父は教員時代から地元の卓球協会に所属して、会員仲間向けに「ピンポン」という1枚ペラのガリ版(後にプリンターで印刷)を作って配布していました。
(※更には、私や弟が所属していた少年ソフトボールチームの会報も)
ピンポンは大会の成績やトーナメント表、戦評を中心に、新しいメンバーのお知らせ、世界選手権の観戦記などコミュニティ紙としての役割を果たしており、自分が優勝した時のレポートが掲載された場合、その本人はとても嬉しく、それを肴に酒を飲んだのではないでしょうか。
このように自分の活躍を紙で振り返るのは楽しいものでありますが、離れて暮らす子どもにとっても両親の様子を知り、安心することができるように思います。
そこで、上記のようなシニアスポーツを楽しむ人々の記録作りと他者(子供等)への共有サービスを夢想してみました。
■写真、動画のデータ購入費をメインの収益源に。
まず、サービスとして成り立たせる上での前提条件を整えたいと思います。
ピンポンのような会報はあくまで自分が所属する協会、団体メンバー向けに書かれているものですから、これを団体単位ではなく大会単位にします。
対象となる人数も増えますからその分ページ数も増えるでしょう。
その大会の戦績、トーナメント表や出場者の写真等を撮影して掲載。
もちろん動画も撮影しておきます。
これを後日、編集して送付、データ公開する事で、購読料、自分が写っている写真や動画の購入費等が見込めます。
動画などは撮影時間やデータ量の問題がありますが、希望者には特に人を割いて撮影してその分の対価を頂けば良いでしょう。
これらのデータのやり取りについては既存の外部ストレージサービスを活用し、課金まわりを整備すれば構築可能です。
システム面での問題よりも考えねばならないのは、誰が文章を書き、写真を撮影するかという役割とそのクオリティだと考えます。
立場上、大会運営者が作成するのが良いように思いますが、カメラや文章が上手な人がいるとは限りません。
そこで活用したいのが地方新聞社とその記者です。
■ハイパーローカルメディアの新しいビジネスモデル
これまた私の地元を引合いに出して恐縮ですが、メジャー新聞の他には「南海日日」と「紀勢新聞」という地方新聞が2紙あります。
2紙は毎日発行されていますが、小さな地域の事ですから取材対象や事件等が少ないことと、広告が少ないことと相まって、枚数が大変少ないです(紀勢新聞は1枚だったかな?)。
都会での暮らしでは想像しづらいですが、地方新聞の存在意義というのはコミュニティの形成という意味でも、地域の政治の番人という意味でもたいへん重要であると考えますが、購読料と広告収入に限りがあり、今後減少していくことを鑑みれば、新たな収益源を作ることは必要となってくるのではないでしょうか。
そこで、上記のような地域のスポーツ(この場合、シニア、一般、子供全ての世代が対象で良いと思います)に特化した紙面を既存媒体に追加するか、媒体自体を新たに発行するというスタイルが考えられます。
記者という取材と執筆の訓練を受けてきた人とカメラマン(媒体によっては記者が兼任)が居てくれることで、クオリティを保つことができます。
また、自分たちで発行するミニコミ誌よりも新聞に名前が出た方が嬉しいもの。
ネックはシステムの構築費用になりますが、助成金など地域活性プログラム等を活用すればできない事はないと思うのですが、どうでしょうか?
「51大会やで」
“試合”ではありません。“大会”です。
51回ですからほぼ毎週参加している訳ですが、実質はもっと開催されているそうで、参加大会は県内(地元は三重県です)だけでなく、愛知、静岡などの東海地方から、果ては神奈川平塚、四国愛媛にまで遠征しているそうなのです。
まさにアクティブシニアという言葉がピッタリなのですが、先日帰省した際には昨年出場した大会の中から、自分でビデオカメラをセッティングして録画したベストゲームを延々見せられました。
せっかく録画しているなら、戦績メールと合わせて、一年分の戦績データを送ってもらってビデオ編集してあげたくなります。
で、この試合ビデオと戦績メールを見て思いだした事があります。
父は教員時代から地元の卓球協会に所属して、会員仲間向けに「ピンポン」という1枚ペラのガリ版(後にプリンターで印刷)を作って配布していました。
(※更には、私や弟が所属していた少年ソフトボールチームの会報も)
ピンポンは大会の成績やトーナメント表、戦評を中心に、新しいメンバーのお知らせ、世界選手権の観戦記などコミュニティ紙としての役割を果たしており、自分が優勝した時のレポートが掲載された場合、その本人はとても嬉しく、それを肴に酒を飲んだのではないでしょうか。
このように自分の活躍を紙で振り返るのは楽しいものでありますが、離れて暮らす子どもにとっても両親の様子を知り、安心することができるように思います。
そこで、上記のようなシニアスポーツを楽しむ人々の記録作りと他者(子供等)への共有サービスを夢想してみました。
■写真、動画のデータ購入費をメインの収益源に。
まず、サービスとして成り立たせる上での前提条件を整えたいと思います。
ピンポンのような会報はあくまで自分が所属する協会、団体メンバー向けに書かれているものですから、これを団体単位ではなく大会単位にします。
対象となる人数も増えますからその分ページ数も増えるでしょう。
その大会の戦績、トーナメント表や出場者の写真等を撮影して掲載。
もちろん動画も撮影しておきます。
これを後日、編集して送付、データ公開する事で、購読料、自分が写っている写真や動画の購入費等が見込めます。
動画などは撮影時間やデータ量の問題がありますが、希望者には特に人を割いて撮影してその分の対価を頂けば良いでしょう。
これらのデータのやり取りについては既存の外部ストレージサービスを活用し、課金まわりを整備すれば構築可能です。
システム面での問題よりも考えねばならないのは、誰が文章を書き、写真を撮影するかという役割とそのクオリティだと考えます。
立場上、大会運営者が作成するのが良いように思いますが、カメラや文章が上手な人がいるとは限りません。
そこで活用したいのが地方新聞社とその記者です。
■ハイパーローカルメディアの新しいビジネスモデル
これまた私の地元を引合いに出して恐縮ですが、メジャー新聞の他には「南海日日」と「紀勢新聞」という地方新聞が2紙あります。
2紙は毎日発行されていますが、小さな地域の事ですから取材対象や事件等が少ないことと、広告が少ないことと相まって、枚数が大変少ないです(紀勢新聞は1枚だったかな?)。
都会での暮らしでは想像しづらいですが、地方新聞の存在意義というのはコミュニティの形成という意味でも、地域の政治の番人という意味でもたいへん重要であると考えますが、購読料と広告収入に限りがあり、今後減少していくことを鑑みれば、新たな収益源を作ることは必要となってくるのではないでしょうか。
そこで、上記のような地域のスポーツ(この場合、シニア、一般、子供全ての世代が対象で良いと思います)に特化した紙面を既存媒体に追加するか、媒体自体を新たに発行するというスタイルが考えられます。
記者という取材と執筆の訓練を受けてきた人とカメラマン(媒体によっては記者が兼任)が居てくれることで、クオリティを保つことができます。
また、自分たちで発行するミニコミ誌よりも新聞に名前が出た方が嬉しいもの。
ネックはシステムの構築費用になりますが、助成金など地域活性プログラム等を活用すればできない事はないと思うのですが、どうでしょうか?
■余談だが
