「広告から告広へ」~ドリームデザイン石川淳哉さんのワークショップに参加してきた。
先週参加した「はみだし塾」で、ドリームデザインの石川淳哉さんの企画ワークショップが面白かったのでメモしておきたいと思います。
「はみだし塾」はCMディレクターの今村直樹さんを塾長に、AOI Pro.が広告の企画制作に携わるスタッフのモチベーションアップを図るために開始したプロジェクト。
“学びと気づきの場”として2011年8月から毎月1回ペースで講座を開催されてきたそうです。
で、今回初めて参加したのですが、はみだし塾始まって以来の2回構成。
ゲスト講師がドリームデザインの石川淳哉さん。
*「世界がもし100人の村だったら」
*「retired weapons」
*「助けあいジャパン」
等のプロジェクトを手掛けてこられたプロデューサーです。
これまで「学校教育コーディネーター」、「杉並区防災アプリ」、「保育園検索マップ」、「mogcook」など、教育、育児をベースにお金になったりならなかったりの活動を10年行ってきた私にとって、
上記のような社会課題をクリエイティブの力で解決していく仕事が、どのような思考、手法のもと行われているのかを知ることのできる機会はそうそうなかろうと、喜び勇んで参加してきました。
講座内容の詳細は多分はみだし塾のコラムで行われると思うので、ここでは講座で体験した
企画の作り方、ワークショップの手法についてメモしておきます。
■マンダラートを使った企画ワークショップ
ワークショップではマンダラート(Mandal-art)を使用。
マンダラートはデザイナーの今泉浩晃さんが開発したアイデア思考法(本サイトはこちら)。
下図のような9つの正方形のマスに課題とその解決アイデアを多面的に書き込んでいくことで、アイデアの整理、深掘りができるようになっています。
以下、ワークショップの流れを9つのステップで振り返ります。
(1)石川さんから下記「地球と人類が抱える8つの課題」について、課題を1つ選ぶ。
(2)課題を一つ選び、その課題を解決するアイデアを周辺の8マスに書き込む。
課題を選んだら、その解決アイデアを書き込みます。
食糧問題というのは「飢餓」「天候不順」「政治の不安定」「需給バランス」「廃棄率」など、多岐にわたりますが、ここでは思いつくままに書き込んでみました。
ちなみに、このアイデアを書き込む所までが宿題で、その次以降が2回目のワークショップで行われました。
(3)同じ課題を選んだ人同士でチームを組む。
(4)チームメンバー同士で軽くアイデア交換。
(5)解決アイデアの中から1案選び、更にそのアイデアを実現するためのキーワードや方法を書き込んでいく。
ここでは、食糧の需給バランス問題解決を目指して、「地域における地産野菜の使用率を規制する」というアイデアを実現すべく、このアイデアを中心に置いて、周辺8マスにキーワードや方法を書き込んでいきます。
(4)書き込んだアイデアからどうしても実現したいもの選び、企画書化する。
「食のバルサ化」とか、サッカーに関心のない方からすると訳がわからないかも知れませんが、
FCバルセロナが下部組織から育成した選手を中心に据えながら、世界有数のクラブチームでいる事と、イングランドのプレミアリーグで自国選手の育成促進のために、クラブチームの所属選手の何割かを英国出身者で占めなければいけなというルールがあった(多分)事に端を発したアイデアです。
(5)企画書を参加者全員で評価(1企画1票。何企画でも投票可能)
(6)投票数の多かった企画を3つ選ぶ。
(7)選ばれた企画の企画者がショートプレゼン。
(8)自分が応援したいと思った企画に参加し、更にアイデアをブラッシュアップ!
・・・という流れです。
ここで大事なのは企画方法はさることながら、「自分の企画が漏れた人も、自分が応援したい企画に参加して、実現のためのアイデアを出し合う」No.7と8のステップにあるように感じました。
というのも、今回の講座のテーマが「広ㇾ告」。
広告から告広へ、というものだったからです。
発信者が「広く告げる」のではなく、その情報を目にした耳にした生活者が「告げたくなって広がってゆく」。
今回はワークショップ形式であるため、強制的に応援する企画を選ばなければなりませんでしたが、自らの事業、活動を応援してもらえる内容にしていくために企画を練り上げる事。
共感してくれた他者からのアドバイスを広く受け入れ、更に企画をブラッシュアップしていく過程を疑似体験できた事は、今現在私が進めている事業に置き換えてチームメンバーで実施してみたくなるものでした。
ぶっちゃけ、こういう社会課題を解決していくマネタイズ手法や広告のテクニックをもう少し知る事ができればと思っておりましたが、まずは共感、応援したくなるコンテンツ作りが何をおいても重要であるという事の、良い勉強をしました。
「はみだし塾」はCMディレクターの今村直樹さんを塾長に、AOI Pro.が広告の企画制作に携わるスタッフのモチベーションアップを図るために開始したプロジェクト。
“学びと気づきの場”として2011年8月から毎月1回ペースで講座を開催されてきたそうです。
で、今回初めて参加したのですが、はみだし塾始まって以来の2回構成。
ゲスト講師がドリームデザインの石川淳哉さん。
*「世界がもし100人の村だったら」
*「retired weapons」
*「助けあいジャパン」
等のプロジェクトを手掛けてこられたプロデューサーです。
これまで「学校教育コーディネーター」、「杉並区防災アプリ」、「保育園検索マップ」、「mogcook」など、教育、育児をベースにお金になったりならなかったりの活動を10年行ってきた私にとって、
上記のような社会課題をクリエイティブの力で解決していく仕事が、どのような思考、手法のもと行われているのかを知ることのできる機会はそうそうなかろうと、喜び勇んで参加してきました。
講座内容の詳細は多分はみだし塾のコラムで行われると思うので、ここでは講座で体験した
企画の作り方、ワークショップの手法についてメモしておきます。
■マンダラートを使った企画ワークショップ
ワークショップではマンダラート(Mandal-art)を使用。
マンダラートはデザイナーの今泉浩晃さんが開発したアイデア思考法(本サイトはこちら)。
下図のような9つの正方形のマスに課題とその解決アイデアを多面的に書き込んでいくことで、アイデアの整理、深掘りができるようになっています。
以下、ワークショップの流れを9つのステップで振り返ります。
(1)石川さんから下記「地球と人類が抱える8つの課題」について、課題を1つ選ぶ。
![]() |
| 課題テーマの規模がデカいぜ |
(2)課題を一つ選び、その課題を解決するアイデアを周辺の8マスに書き込む。
![]() |
| mogcookをやってるので「食糧」を選んでみた |
課題を選んだら、その解決アイデアを書き込みます。
食糧問題というのは「飢餓」「天候不順」「政治の不安定」「需給バランス」「廃棄率」など、多岐にわたりますが、ここでは思いつくままに書き込んでみました。
ちなみに、このアイデアを書き込む所までが宿題で、その次以降が2回目のワークショップで行われました。
(3)同じ課題を選んだ人同士でチームを組む。
(4)チームメンバー同士で軽くアイデア交換。
(5)解決アイデアの中から1案選び、更にそのアイデアを実現するためのキーワードや方法を書き込んでいく。
ここでは、食糧の需給バランス問題解決を目指して、「地域における地産野菜の使用率を規制する」というアイデアを実現すべく、このアイデアを中心に置いて、周辺8マスにキーワードや方法を書き込んでいきます。
![]() |
| これを約10分で書き込む。 |
(4)書き込んだアイデアからどうしても実現したいもの選び、企画書化する。
「食のバルサ化」とか、サッカーに関心のない方からすると訳がわからないかも知れませんが、
FCバルセロナが下部組織から育成した選手を中心に据えながら、世界有数のクラブチームでいる事と、イングランドのプレミアリーグで自国選手の育成促進のために、クラブチームの所属選手の何割かを英国出身者で占めなければいけなというルールがあった(多分)事に端を発したアイデアです。
![]() |
| この作業が約15分。けっこう、しんどい。 |
(5)企画書を参加者全員で評価(1企画1票。何企画でも投票可能)
(6)投票数の多かった企画を3つ選ぶ。
(7)選ばれた企画の企画者がショートプレゼン。
(8)自分が応援したいと思った企画に参加し、更にアイデアをブラッシュアップ!
(9)ブラッシュアップした企画をチーム毎にプレゼン
・・・という流れです。
ここで大事なのは企画方法はさることながら、「自分の企画が漏れた人も、自分が応援したい企画に参加して、実現のためのアイデアを出し合う」No.7と8のステップにあるように感じました。
というのも、今回の講座のテーマが「広ㇾ告」。
広告から告広へ、というものだったからです。
発信者が「広く告げる」のではなく、その情報を目にした耳にした生活者が「告げたくなって広がってゆく」。
今回はワークショップ形式であるため、強制的に応援する企画を選ばなければなりませんでしたが、自らの事業、活動を応援してもらえる内容にしていくために企画を練り上げる事。
共感してくれた他者からのアドバイスを広く受け入れ、更に企画をブラッシュアップしていく過程を疑似体験できた事は、今現在私が進めている事業に置き換えてチームメンバーで実施してみたくなるものでした。
ぶっちゃけ、こういう社会課題を解決していくマネタイズ手法や広告のテクニックをもう少し知る事ができればと思っておりましたが、まずは共感、応援したくなるコンテンツ作りが何をおいても重要であるという事の、良い勉強をしました。





