自称イクメンは1回熱出して寝込むべし。

2010年10月に娘が生まれて以降、人並み以上に育児家事をこなしていると自負(自己満足)していた私に鉄槌が下されたエピソードを、みなさまの家庭円満に役立つと思い、恥をしのんでエントリーします。
 
■僕は家事育児メチャクチャやってるぞ!

2010年に「イクメン」が流行語大賞にノミネートされ、
あちこちでイクメンに関するニュース、雑誌やネットの記事、ブログ、イクメン向けベビーグッズ等を見かけるようになりましたが、
娘が生まれるまでは、
「父親なら大なり小なり育児家事サポートはやるんだから、わざわざイクメンなんて言わなくてもなぁ」
と少し斜に構えていました。

娘が生まれてからの、私の平均的な一日はこんな感じです↓
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05:00 起床→仕事開始(リビングの暖め開始)→朝食
07:00 娘起床→娘を預かり、妻仮眠
(娘の顔ふいて、ローションぬり。洗濯と洗濯物干し)
08:00 朝ドラ「カーネーション」視聴→妻の朝食準備
09:00 妻起床、朝食
  私が娘をあやしながら、妻そうじしたり、布団ほしたり、保存食作ったり。
11:30 昼食
13:00 出社
18:30 帰宅(午前中や夜遅くまで仕事が入ることは時々)
19:00 夕食
  妻が食材準備をしてくれているので、私は調理だけでOK。
  私の帰宅時間が遅い日は妻が全て用意してくれています)
  夕方から娘の「たそがれタイム(何をやっても泣き止まない)」始まるので、
        主に私があやします。
21:00 沐浴→沐浴後、娘の湯たんぽと寝床づくり
(沐浴後のおっぱいタイム中に、私は食器洗い)
22:30 娘、妻就寝
24:00 就寝
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もちろん、上には書いていないオムツ替えやおもちゃ遊びは常にやっています。
寝かしつけの時の歌は、「ゆりかごの歌」、「モーツァルトの子守唄」の無限ループのあと、子供の頃の記憶をフル稼働させ、童謡、ハウス食品の世界名作劇場の主題歌集、ララルー等のディズニー子守唄を歌い、激しく泣く時はギャバンやシャリバン等のメタルヒーロー、スーパー戦隊モノを。
ネタが尽きてきた頃にタイムボカンシリーズを歌っています。(いや、我ながらやってるよな、とここでまた自己満足)


※ちなみに最近のお気に入り子守唄はコレ↓

鳥人戦隊ジェットマン ED 「こころはタマゴ」


そんなこんなで、自分は育児家事を十二分にやっているという自負があり、自分が頑張ってこなしているということを、誰かに聞いてほしい、認めてほしいという気持ちがあり、友人知人に育児の悲喜こもごもを話して、「前田くんはイクメンだよねぇ!」と言われると、満更でもなく。。。

自分はメチャクチャ育児家事をしている。周りの人もスゴイと言ってくれている。
なのに、
時々仕事で遅くなることや、土日に数時間仕事で外出することを妻に伝えた時、妻が不安そうな顔をしたり、「今日は何時に帰ってくるの?」と聞かれると、「なんだ?早く帰ってこいというプレッシャーか?」と勘ぐったり、「普段こんなにやってるんだから、たまに遅くなるって言っても笑顔でいってらっしゃいって言ってよ」などと思っていました。


■得意絶頂時に発熱して寝込む

そんな思いを抱えていた頃、38.3度の熱を出しました。
すぐに娘から隔離され、床に伏せたものの、

“これまで起業準備と育児家事で目一杯頑張ってきたから少し休もう。これを期に、僕のサポートのありがたみを感じてくれや”

なんて不遜なことを考え、私が家にいないお昼から夜にかけての、せいぜい6~7時間。そんなにやる事ないんじゃないの?と思っていました。

ところがどっこい、娘はおとなしくベッドやソファで寝てくれず、ソファに下ろそうものなら、ものの10分で目が覚めて泣いてしまい、また抱っこしてあやす。
ずっと立っている訳にもいかないので、ソファに腰を下ろして抱っこしていると、あっという間に1時間過ぎます。
その間、妻はどうしてるかと言うと、雑誌は紙のすれる音で娘が起きてしまうので、テレビを見たり、ネットで予防注射情報や保育園情報などをチェック。娘が起きると、授乳したりあやしたり。
夕方には、娘をソファにゴロンと横にさせ、台所仕事をしている時、妻が娘に声をかける。
手に持っていたおもちゃを落っことしたら、いったん手を止めて持たせなおす。

赤ちゃんと1対1だと、まとまった時間なんて取れません。
トイレにだってそうそう行けません。

さらに、この日は私が熱で風呂に入れられないので、妻が娘を風呂に入れ、風呂から上がったら、自分の髪をかわかすのもそこそこに鼻水を吸出し、耳掃除。その後すぐに授乳。おっぱいあげたら寝かしつけの抱っこ。

そんな忙しい合間に、発熱中の私の食事づくり。(←ここで申し訳ない気持ちMAX)


手伝いをしたくても手を出せないので、なんというか長屋で病に伏せる貧乏旗本の気分。


役に立ってねー、自分。


申し訳ない気持ちで目を閉じると、これまでの悪行がわらわらと思い浮かんできます。

出産前、帰宅してすぐご飯を食べたいばっかりに、今から帰りますメールを欠かさなかったこと。
ご飯がまだできていないとメールが返ってきた時、コンビ二でからあげとノンアルビールを買い食いして帰ったこと。


・・・とんだ思い上がり、本当にすみません。。。


こんな新聞記事もありましたね。
『ぐずる息子をあやしつつ、苦労して用意した夕飯に、夫(37)は「ずっと家にいるのにメーンが焼きじゃけ?」。気持ちがすっと冷めていった。』
(出典:朝日新聞「産後の夫婦、愛情保つには」2012年1月25日)

とんでもないっすよ。


自分は育児家事をやってるぞ、と自己満足して奥さんにドヤ顔しているイクメン。
妻の家事状況に不満を持っているパパは、
家族にうつさないよう注意しながら、1回熱出して寝込んでみてください。
間違いなく、奥さんに感謝し、もっと奥さんをサポートしたくなります。

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